配達だより:04. 軽トラ

 軽トラックを運転してお弁当の宅配の仕事をしています。この軽トラック、荷台の形状が違うだけで基本的には農家や商店などで使われてるのと同じものです。

 

 私が最初に買った車はスバルのマレノという排気量550cc(当時の規格はこうだった)・5ナンバー・ECVT(電子制御無段変速)の軽で、5〜6年乗りました。非力だった(一人で乗っていてもちょっと急な坂を登るときはエアコン切った)とはいえそこは乗用車なので、シートポジションの調整等乗り心地にはある程度の配慮があり、ホイールベースを長くとって車室の広さと安定性を増すためにタイヤが車体のほぼ四隅いっぱいについていました。
 それに対して今乗っている軽トラは貨物車で荷物がお客様なので、運転手の乗り心地は二の次三の次。シートは固定だしサスも固いし、一応フロアシフトの3速(たぶん)オートマですが、惜しむらくはパワステじゃないので、ハンドル重いです。据え切り(停止したままハンドルだけ切る)なんて、軽だから不可能ではないがタイヤにも車にも良くないし、手首に負担かかるので、特に演奏会前はお勧めできません。据え切りでなくても交差点の左折右折のたびに腕だけでなく腹筋にも力入るし、直角以上の鋭角に曲がる時や最小半径で旋回する時(住宅地ではありがち)なんて、思わず坂本冬美さんふうにうなり入りで「♪ィよいしょと!」なんて口ずさんじゃいます(坂本冬美「祝い酒」)。

 

 しかし軽トラというのは機能的には大変すぐれたもので、車幅が狭くあぜ道みたいな道も通れるし(こちら)、同じ軽でも軽乗用車と違って運転席の真下あたりにタイヤがついていてホイールベースが短いので小さい半径で回れ、農家の前庭に頭から乗り入れても切り返さないでくるくる回って前向きで出てこられるし(荷室があってルームミラーでは後ろが見えないのでバックでは出たくない)、土浦市街の城下町特有の入り組んだ細い道も自由自在。スマートではないががっしり頑丈で、どんな仕事も黙ってしっかりこなす、まさにワークホース workhorse です。
 こういう性格の車だけに、強力なエアコンがオートで快適に効いたりシートポジションが自由に変えられたりハンドルが片手でくるくる回せたりすると、それはかえっておかしなものなんじゃないだろうか?(半分強がりか?)

| 配達だより | 18:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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