2015.09.26 Saturday
最近読んだ本:『近代日本思想案内』(鹿野政直 1999 岩波文庫別冊14)
岩波文庫別冊ということで、読む前には「どうせ岩波文庫からの引用をつなぎ合わせた販促モノであろうよ」と正直ナメていましたが、実際に読んてみるとどうしてどうしてそんなものではありませんでした。「幕末維新から戦後まで、近代日本百年の間に日本人によって生みだされた思想とそれを担った思想家について簡潔に記した近代日本思想入門。」というカバー見返しの惹句どおりの内容で、ほぼ時間軸に沿いながら、目次からわかるとおり主な思想を網羅的に扱い、それぞれの代表的な著作を引用を交えて紹介しています。著作や引用は岩波文庫・岩波出版物に限らず公平に(笑)選ばれていて、ただし岩波文庫に収められている書目には「*」が付けられています。
<カバーカットは福沢諭吉「世界国尽」からのもの。真ん中にユーラシア大陸がどんと置かれ、日本は右隅に追いやられています。「イヤ世界は広いナァ」と思わせる絵柄です。しかしよく見ると、沖縄や佐渡は縮尺の関係でまあ我慢するとしても、四国が描かれてない!まあ台湾もないから、いいか・・・って、そういう問題かい!世界に目を奪われる前に、まず日本のことをちゃんとしたいです。>
<カバーカットは福沢諭吉「世界国尽」からのもの。真ん中にユーラシア大陸がどんと置かれ、日本は右隅に追いやられています。「イヤ世界は広いナァ」と思わせる絵柄です。しかしよく見ると、沖縄や佐渡は縮尺の関係でまあ我慢するとしても、四国が描かれてない!まあ台湾もないから、いいか・・・って、そういう問題かい!世界に目を奪われる前に、まず日本のことをちゃんとしたいです。>