2015.02.26 Thursday
最近読んだ本:『柳田國男全集 30』(1991 ちくま文庫)
宇沢弘文『経済学の考え方』の読後感に「この際読んでみますか、官僚・柳田國男……」と書いたので、読みました。農商務省の官僚時代の著作は、ちくま文庫版『柳田國男全集』では第29巻と第30巻に収められています。著作時期の早いものは第30巻の方に収められているので、まず第30巻を通読しました。目次は次のとおり。ちなみに( )内は著作順をたどるために私が補いました。
最新産業組合通解(明治35(1902)刊)
日本産銅史略(明治36(1903)〜明治37(1904)掲載)
農政学(明治37(1904)〜明治40(1907)の講義録)
農業政策学(明治35(1902)講義録)
農業政策(明治40(1907)講義録)
柳田國男は明治33(1900)年に東京帝国大学法科大学政治科を卒業して農商務省農務局農政課に入り、明治35(1902)年に法制局参事官、明治41(1908)年に宮内書記官、明治43(1910)年に内閣書記官記録課長、大正3(1914)年に貴族院書記官長を務め、大正8(1919)年に辞任するまで19年間にわたって奉職し、その間に早稲田大学、中央大学、専修学校で農政学の講義を行うとともに、全国の農山村を歩いて回ります。そうした活動の中から日本民俗学への志向も芽生えてくるわけですが、今回読んだのは柳田のこの時期のいわば「本業」であった農政官僚としての著述です。
最新産業組合通解(明治35(1902)刊)
日本産銅史略(明治36(1903)〜明治37(1904)掲載)
農政学(明治37(1904)〜明治40(1907)の講義録)
農業政策学(明治35(1902)講義録)
農業政策(明治40(1907)講義録)
柳田國男は明治33(1900)年に東京帝国大学法科大学政治科を卒業して農商務省農務局農政課に入り、明治35(1902)年に法制局参事官、明治41(1908)年に宮内書記官、明治43(1910)年に内閣書記官記録課長、大正3(1914)年に貴族院書記官長を務め、大正8(1919)年に辞任するまで19年間にわたって奉職し、その間に早稲田大学、中央大学、専修学校で農政学の講義を行うとともに、全国の農山村を歩いて回ります。そうした活動の中から日本民俗学への志向も芽生えてくるわけですが、今回読んだのは柳田のこの時期のいわば「本業」であった農政官僚としての著述です。