2014.11.12 Wednesday
J.S.バッハ「音楽の捧げもの」のケーゲル盤
バッハの器楽作品の中で、私はこの「音楽の捧げもの」にはあまり注意を払ってきませんでしたが、ヘルベルト・ケーゲル(1920-1990)という旧・東ドイツの指揮者による演奏ということで購入。20世紀の音楽を得意とするこの人の演奏には特色のあるものが多く、以前から注目しています。
<私が購入したのは写真にあるとおり国内盤。ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団他による演奏で、Weitblick SSS0060-2。輸入代理店は東武ランドシステム(株)。日本語帯と許光俊氏の日本語解説付き。>
私がこれまでに聞いている「音楽の捧げもの」はカール・リヒターがオットー・ビュヒナー(Vn)、オーレル・ニコレ(Fl)他と録音した1963年のアルヒーフ盤と、ラインハルト・ゲーベル率いるムジカ・アンティクァ・ケルンによる1979年のアルヒーフ盤で、前者はモダン楽器、後者はピリオド楽器による演奏という違いはありますが、いずれも清く正しい原典版準拠の演奏です。これに対して今回のケーゲル盤は Neufassung: Hermann Börner(ヘルマン・ベルナーによる新版)とあり、曲順も楽器編成も新旧のバッハ全集などの原典版とは全く違うもの。とりあえずその中身を紹介いたしますと、こんな具合。なお( )内は新バッハ全集の曲番号です。
1 (I/1) 3声のリチェルカーレ(サンスーシ宮のジルバーマン製フリューゲルピアノフォルテ)
2 (III/2) 2つのヴァイオリンのための同度のカノン (Vn, Viola da Gamba)
3 (III/1) 2声の逆行カノン (Oboe d'amore, AltFl)
4 (III/3) 反行による2声のカノン (フラウロイトのジルバーマン製オルガン)
5 (III/6) フーガ・カノニカ (Fl, Oboe d'amore, Fg)
6 (III/7) 王の主題による無限カノン (Viola d'amore, Viola da gamba, Vc, Cb)
7 (II/1-4) トリオ・ソナタ (Fl, Vn, Vc, Cembalo)
8 (III/4) 拡大と反行による2声のカノン(パウル・デッサウ編曲)
9 (III/8) 無限カノン(パウル・デッサウ編曲)
10 (III/5) 諸調を経過する2声のカノン(パウル・デッサウ編曲)
11 (III/9) 2声のカノン(パウル・デッサウ編曲)
12 (III/10) 4声のカノン(パウル・デッサウ編曲)
13 (I/2) 6声のリチェルカーレ(アントン・ウェーベルン編曲)
<私が購入したのは写真にあるとおり国内盤。ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団他による演奏で、Weitblick SSS0060-2。輸入代理店は東武ランドシステム(株)。日本語帯と許光俊氏の日本語解説付き。>
私がこれまでに聞いている「音楽の捧げもの」はカール・リヒターがオットー・ビュヒナー(Vn)、オーレル・ニコレ(Fl)他と録音した1963年のアルヒーフ盤と、ラインハルト・ゲーベル率いるムジカ・アンティクァ・ケルンによる1979年のアルヒーフ盤で、前者はモダン楽器、後者はピリオド楽器による演奏という違いはありますが、いずれも清く正しい原典版準拠の演奏です。これに対して今回のケーゲル盤は Neufassung: Hermann Börner(ヘルマン・ベルナーによる新版)とあり、曲順も楽器編成も新旧のバッハ全集などの原典版とは全く違うもの。とりあえずその中身を紹介いたしますと、こんな具合。なお( )内は新バッハ全集の曲番号です。
1 (I/1) 3声のリチェルカーレ(サンスーシ宮のジルバーマン製フリューゲルピアノフォルテ)
2 (III/2) 2つのヴァイオリンのための同度のカノン (Vn, Viola da Gamba)
3 (III/1) 2声の逆行カノン (Oboe d'amore, AltFl)
4 (III/3) 反行による2声のカノン (フラウロイトのジルバーマン製オルガン)
5 (III/6) フーガ・カノニカ (Fl, Oboe d'amore, Fg)
6 (III/7) 王の主題による無限カノン (Viola d'amore, Viola da gamba, Vc, Cb)
7 (II/1-4) トリオ・ソナタ (Fl, Vn, Vc, Cembalo)
8 (III/4) 拡大と反行による2声のカノン(パウル・デッサウ編曲)
9 (III/8) 無限カノン(パウル・デッサウ編曲)
10 (III/5) 諸調を経過する2声のカノン(パウル・デッサウ編曲)
11 (III/9) 2声のカノン(パウル・デッサウ編曲)
12 (III/10) 4声のカノン(パウル・デッサウ編曲)
13 (I/2) 6声のリチェルカーレ(アントン・ウェーベルン編曲)