「きのこ展 2014」@筑波実験植物園
 10月24日(金)の午後、国立科学博物館筑波実験植物園で10月18日(土)から26日(日)まで開催中の「きのこ展 2014」に行ってきました。
 筑波実験植物園は自宅から車なら10分、自転車でも30分くらいで行けるのですが、その割にはあまり訪れたことがなく、今回がたぶん3回目くらいかと思います。この日は穏やかな秋晴れの一日で、自転車で行きました。気持ちよかったし、ちょっとした運動にもなりました。
<写真はきのこ展のパンフレットと園内きのこマップ。きのこマップの裏面には園内で見られるきのこのうち21種類の写真と見られる時期・出る場所・簡単な特徴が記されています。>
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| 身近な自然 | 10:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ふたたび「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい」展
 「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい」展の図録を読み終えて、その印象が鮮やかなうちにもう一度展覧会を見ておきたいと、10月16日(木)の午後再び東京ステーションギャラリーを訪れました。今回の目的は図録の「II 「遠く」へ行きたい」の部に相当する展示、特に「遠くへ行きたい」のビデオ上映にあったので、図録の「I ディスカバー、ディスカバー・ジャパン」の部に相当する3階展示室の展示はほぼスルーで2階展示室へ直行。
<写真は今回ビデオ上映で見た「遠くへ行きたい」第124回「伊丹十三の天が近い村〜伊那谷の冬〜」(1973年2月25日放送)の舞台である下栗(しもぐり)集落。これは現在の様子ですが、40年前の1973年の映像では道も舗装されてないし家々も畑ももっと荒涼とした感じでした。>

 いきなりですが図録から引用します。まずは「遠くへ行きたい」を制作するテレビマンユニオンのディレクターを務めた今野勉氏へのインタビューの一部です。
 
「ドキュメンタリーとは何か?」を考えざるをえなくなったのはね、『遠くへ行きたい』を撮っている間のことで、具体的には「伊丹十三の天が近い村」がきっかけだったと思います。我々が頼んでもいないのに村中で婚礼をやっちゃって、撮影せざるをえなくなった。それで撮影したはいいけれど、「こういうのってまずいんじゃないの?」っていうことになって(笑)しかしながら我々が頼んだわけじゃなくて、村人たちが自分たちの意思でやったわけだから、その村人たちの意思の結果としての出来事として示せればそれが真実なんじゃないかと、僕と伊丹さんでさんざん話し合ったわけです。この意思をどうやって伝えるか、表現するのかを考えることから、僕はドキュメンタリーの問題を意識するようになった気がしますね。」(p.171)

 続いて、今野勉氏の『今野勉のテレビズム宣言』(1976年、フィルムアート社)から図録に引用されている一節。
 
「ぼくは伊丹さんと相談のうえ、その婚礼を視聴者に紹介するにあたって「たまたまわたしたちは、村の結婚式に出会った」というナレーションを入れた。そして婚礼を紹介し終わってから「実は、今のは、すべて、村の人のお芝居であった」と真相を告げた。[…]
 このときの『遠くへ行きたい』の中で旅する伊丹十三は俳優であるし、村人のなかに紛れこんで花嫁になっているのはモデルだし、村人もお芝居をしているとすれば、世にいう“ドキュメンタリー”の用件(ママ)をこのシーンはまったくもちあわせていないといえる。
 にもかかわらず、テレビのスタッフのために、村人がこぞって婚礼の式のお芝居に熱中したという事実(「事実」に傍点)を伝えることができる、というところに、ぼくらがつねに凝視していなければならない鍵があるのである。」(p.165 改行を変更しました)

 上の二つの引用で問題になっているのは『遠くへ行きたい』の第124回「伊丹十三の天が近い村〜伊那谷の冬〜」(1973年2月25日放送)です。村を訪れた伊丹十三氏がたまたま行われた村の婚礼に立ち会った・・・はずなのに、最後に「実は今のは全部お芝居でした」とネタバレしちゃうというのですから、これは見たい!というわけで、今回はこれが会場でビデオ上映されているのを見に行ったのです。
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| 美術に関すること | 11:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
自分が出た演奏会:東京サロンオーケストラ 第35回リハ並木祭特別演奏会
 今年も国立身体障害者リハビリテーションセンターの「リハ並木祭」に、東京サロンオーケストラを呼んでいただきました。東京サロンオーケストラの登場は今回で21回目になるそうです。私は初めてオーケストラを呼んでいただいた時から参加していますので、それから20年経ったことになります。なかなか感慨深いものがあります。

第35回リハ並木祭 東京サロンオーケストラ特別演奏会
日時:2014年10月18日(土) 15:00〜16:00
場所:国立身体障害者リハビリテーションセンター 講堂(埼玉県所沢市)
曲目:ハンガリー舞曲第1番(ブラームス)
   かじやのポルカ(ヨーゼフ・シュトラウス)
   馬と馬車(ルロイ・アンダーソン)
   ペニー・ホイッスル・ソング(ルロイ・アンダーソン)
   ワルツ「女学生」(ワルトトイフェル)

 〜1分間指揮者コーナー〜
   交響曲第5番より 第一楽章(ベートーヴェン)
 〜生オケコーナー〜
   世界に一つだけの花(詞・曲:槇原敬之)

   「アナと雪の女王」より 「ありのままで」(詞:高橋知伽江 曲:ロペス)
   接続曲「美しき日本」(山本正一 編曲)

 アンコール
   ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウスI世)

歌(「ありのままで」):大寺マリコ
ピアノ:入江かつら
指揮:中林昭博
女学生評論家(自称):金田 誠
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| 自分が出演した演奏会 | 14:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい」展の図録
 先月の末つ方、東京ステーションギャラリーで開催中(9月13日から11月9日まで)の「ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい」展へ行った記事の中で、この展覧会の図録について触れました(ちなみに写真がその図録。前回の写真は表紙だけしか写ってないので、今度は厚みがわかるように背表紙と、図録には珍しく入っている「しおりひも」も入れました)。その時点ではまだこの図録をほとんど読んでいませんでしたが、次のように書いています。
 
そしてこの展覧会の図録『ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい』(東京ステーションギャラリー 2014)がまた優れモノで、出品目録と展示物の写真以外に、この展覧会を企画した東京ステーションギャラリー学芸員の成相肇氏の「まえがき」、立教大学日本学研究所特任研究員の川勝麻里氏による「「どこか遠く」へ行きたい日本人たち―70年代文化的装置としてのディスカバー・ジャパン・キャンペーン広告―」と、季刊「広告」2010年7月号に掲載されたキャンペーン仕掛け人の藤岡和賀夫氏の「私の分身だった「脱広告」」の2本の論文、当時の関係者へのインタビュー等を収め、さらに随所に挿入された展示物の的確な解説など、「読む」ところが大変多い。普通は図録につけない「しおりひも」がついていることからしても、製作者側がぜひこの図録を「読んでほしい」と考えていることがわかります。

・・・というわけで、このたび図録読み終わりました!前回書き忘れましたが、この図録は目次2ページ、謝辞と「ごあいさつ」各1ページ、それに続く展示物の写真含む本文が202ページ、出品目録9ページ、関連文献目録7ページ(!)という本格的なもの。しかも論文やインタビューの「読む」ページは写真でおわかりのようにけっこうびっしり組んであり、なかなか読み応えありました。で、今回はその読後感をば。

 
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| 美術に関すること | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
茨城地酒まつり in 花やしき 2014
 連休前の週末の夕方、閉園後の遊園地で茨城県内各地の地酒をお弁当やあんこうどぶ汁とともに楽しむという、酒好きにとってはこたえられないイベント「茨城地酒まつり in 花やしき2014」に参加しました。普段はなかなか飲む機会のない銘柄のお酒を堪能しました。

<写真は参加者に配られた物品。左から参加蔵と出品酒等を掲載したパンフレット、地酒の300ml瓶1本(銘柄はお任せ)、浅草花やしきのA4クリアファイル、布製トートバッグ、試飲用の猪口です。なおこの他に当日会場で配られる「あんこうどぶ汁」と「茨城をたべよう弁当」の引換券も配られました。>

茨城地酒まつり in 花やしき2014
日時:2014年10月10日(金) 18:30から20:30
場所:浅草花やしき(東京都台東区)
参加蔵:28

 このイベントは茨城県酒造組合が催したもので、参加蔵と出品酒を紹介したパンフレットの最初の「ご挨拶」がこのイベントの趣旨をよく説明しているので転載します。

いばらきの酒

ご挨拶

ようこそ、茨城地酒まつり in 花やしき 2014 へ

私たち茨城県酒造組合は
関東地方でもっとも多い46醸の酒蔵が
首都圏に隣接しながら、大自然に恵まれている茨城において
個性あふれる酒造りを行っております。

しかしながら、茨城の日本酒・酒蔵の認知度はもう一歩の感があり
知る人ぞ知る存在と言わざるを得ない状況であります。

そのような中、この他県に勝るとも劣らない茨城の酒を
少しでも多くの方に知っていただき、
その美味しさを味わっていただくイベントが
この「茨城地酒まつり in 花やしき」です。

本日は28醸の蔵元が
各蔵自慢の酒を手に集まっております。
ご参加の皆様には、蔵元達と語らいながら
茨城の酒に合う茨城の食を思う存分お楽しみいただき、
茨城ファンになっていただけますよう
心からお願い申し上げます。

今後とも、個性豊かで誠実な蔵元の造る茨城の酒を
どうぞよろしくお願い申し上げます。

茨城県酒造組合
 
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| 飲み食い、料理 | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
最近読んだ本:『蕎麦通・天麩羅通』(坪内祐三監修・解説 2011 廣済堂文庫)
 先日紹介した四六書院の「通叢書」からの復刻本を読みました。この2篇の原著者は本書の著者紹介によると、

 『蕎麦通』著者
村瀬忠太郎(むらせ・ちゅうたろう)
滝野川区中里(現・東京都北区中里)「日月庵・やぶ忠」主人。1958(安政6)年生まれ。大垣藩を浪人し蕎麦職人に転身した父親の技を継承。昭和4年から催された「変わりそばの集い」で名を上げ、「名人やぶ忠」と賞された。1938(昭和13)年、88歳で没。
 『天麩羅通』著者
野村雄次郎(のむら・ゆうじろう)
神楽坂「勇幸」主人。
洋食店「明進軒」の父親と同様、多くの文化人に愛された。鏑木清方の『こしかたの記』には、〈武州金沢に在った私の別荘に来て、漁り立ての魚のピチピチ跳ねる材料を揚げて食べさしてくれた。気稟(きっぷ)のいい男であったが、戦前あっけなく病んで死んだ〉とある。

とのことで、つまりそれぞれ蕎麦屋と天麩羅屋の現役の店主なので、植物としてのソバに詳しい植物学者や、蕎麦や天麩羅の歴史に詳しい食文化史家が執筆するのとは一味違う、調理や商売の実際に通じた立場からの実践的で具体的な内容になっているのだろうと期待して読み始めました。
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| 本のこと | 14:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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