2014.08.27 Wednesday
「賞品/商品」と「背景/拝啓」−アクセントのこと
テレビやラジオで数年前から頻繁に耳につくようになりましたが、「賞品」と「背景」のアクセントは私が子どもの頃とはもうすっかり変わりましたね。以前はそれぞれ「しょうひん」「はいけい」と頭を低く第2音節から後を平らに高く言ったものですが、今では逆に頭を高く第2音節から低く言ってます。それでも少し前までは以前のアクセントで発音する人もいましたが、今はもう切り替えが完了したような感じです。私は「賞品」が「商品」に、「背景」が「拝啓」に聞こえて何とも妙な気分ですが、若い人はきっと全然違和感ないんでしょうね。
「賞品」については、ひょっとすると言っている本人も素朴に「商品」と信じているのかな、と思われるフシもあります。どうせ賞品ったってどこかで買ってくるのでしょうから、もとを糺せば商品だったわけで。
そういえば昔は夏休みのラジオ体操を毎日近くの公園なんかでやっていて、行くとカードにハンコ押してくれて、出席日数が多いと賞品がもらえたものですが、今はそんなことで賞品をもらう機会も減ったし、また世の中的にも賞品から賞金やギフト券等へのシフトが進んだりして、「賞品」という概念そのものの存在感が薄くなって「商品」と区別しなくなったのかも知れない、などとも思います。
一方の「背景」が何故こういうことになったのかはちょっとわかりません。「はいけい」と後ろを張るより「はいけい」と緩んじゃった方が楽なことは楽ですが。それにたとえば「賞品を差し上げます」「背景について」と後ろに語を続けてみると、後ろを上げる発音では「しょうひんをさしあげます」「はいけいについて」と続いた語も高くなりますが、今風の発音だと「しょうひんをさ(中高)しあげま(低)す」「はいけいにつ(更に低)いて」という具合に全体のトーンが下がるので、こりゃ楽だわぁ・・・え、まさか、そのせいなのか?
「賞品」については、ひょっとすると言っている本人も素朴に「商品」と信じているのかな、と思われるフシもあります。どうせ賞品ったってどこかで買ってくるのでしょうから、もとを糺せば商品だったわけで。
そういえば昔は夏休みのラジオ体操を毎日近くの公園なんかでやっていて、行くとカードにハンコ押してくれて、出席日数が多いと賞品がもらえたものですが、今はそんなことで賞品をもらう機会も減ったし、また世の中的にも賞品から賞金やギフト券等へのシフトが進んだりして、「賞品」という概念そのものの存在感が薄くなって「商品」と区別しなくなったのかも知れない、などとも思います。
一方の「背景」が何故こういうことになったのかはちょっとわかりません。「はいけい」と後ろを張るより「はいけい」と緩んじゃった方が楽なことは楽ですが。それにたとえば「賞品を差し上げます」「背景について」と後ろに語を続けてみると、後ろを上げる発音では「しょうひんをさしあげます」「はいけいについて」と続いた語も高くなりますが、今風の発音だと「しょうひんをさ(中高)しあげま(低)す」「はいけいにつ(更に低)いて」という具合に全体のトーンが下がるので、こりゃ楽だわぁ・・・え、まさか、そのせいなのか?