減価償却資産の耐用年数表がおもしろい
 会社で固定資産の会計をやっていた頃には、「減価償却資産の耐用年数表」というもののお世話になってました。正しくは「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」に定める表(別表)で、内容は資産の種類とその耐用年数と償却率がずらずらと並んでいるだけのもの。おそらく経理屋さんや税務関係の人以外はまず目にする機会がないと思われます。仕事で使うには無味乾燥で、しかも適用を間違えると修正申告や追徴課税という事態もあり得るおっかない表ですが、仕事を離れて見てみると情報が豊富なだけに、これがなかなか面白いのです。

構築物-鉄道業用のもの たとえば元テツの私は別表第一の「構築物」の「鉄道業用又は軌道業用のもの」なんか見ちゃいますね。すると「軌条(いわゆるレール)」とか「まくら木」といったおなじみの物と並んで「帰線ボンド 5年」というものが出てきます。これはテツの中でも乗りテツ、撮りテツ、食べテツ等にはあまり縁のないもので、私も実体は知りませんが、ネットで調べるとインピーダンスボンドというものらしい。またその2行上にある「送配電線及びき電線」の「き電線」もやはり電気関係の用語で・・・ふむふむ、勉強になりますなぁ。
 あるいは「まくら木」の木製8年、コンクリート製・金属製20年という耐用年数の違いは直感的に妥当かとか、「橋りょう」の鉄筋コンクリート造でも金属造でもない「その他のもの」で想定されているのはレンガ造りかな、まさか木製ってことは・・・とか、ツッコミ所満載で興味は尽きません。

<表は耐用年数表の別表第一の該当部分。左から資産の種類(構築物)・構造又は用途(鉄道業用又は軌道業用のもの)・細目(軌条及びその附属品、まくら木、・・・)と並んでいて、その右の太字の数字が耐用年数、その右には減価償却の方法ごとの償却率が示されています。表としては実に無味乾燥です。>
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自分が出た演奏会:東京プロムナード・フィルハーモニカー第6回定期演奏会

 第1回の演奏会から参加している東京プロムナード・フィルハーモニカーの定期演奏会に今回も参加しました。今年最初の演奏会本番です。

東京プロムナード・フィルハーモニカー 第6回定期演奏会
日時:2012年3月4日(日) 14:00開演
場所:行徳文化ホール I&I(千葉県市川市)
曲目:劇音楽「エグモント」序曲(ベートーヴェン)
   交響曲第7番「未完成」(シューベルト)
   交響曲第6番「田園」(ベートーヴェン)
    アンコール曲
   ワルツ「春の声」(ヨハン・シュトラウスII世)
   ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウスI世)
指揮:佐藤 迪

第6回定演ポスター 今回の曲目はどれを取っても大名曲で、私自身も何回か弾いたことのある曲でした。ということはお客様にとってもおなじみの曲たちであるわけで、前回の演奏会で演奏した世界初演のカスタネット協奏曲(今井重幸)とは違った種類の緊張感がありました。ちなみに今井重幸先生は今回の演奏会にもお客様としてお出でくださっていました。有難いことです。
 また「エグモント」序曲と「田園」の第四楽章はともにヘ短調(フラット4つ)という、弦楽器にとっては鳴りにくく演奏しにくい調で書かれていて、そういう点でも苦労しました。特に「田園」の第四楽章なんてちょっと演奏不能なところもあり・・・(汗)
 しかし「未完成」は丁寧で気を配った演奏ができていたし、「田園」も本番が一番健闘してたと思います。オーケストラも発展途上ながら、弦楽器がまとまった響きを作れるようになってきました。

 それと、これは非常に個人的な話ですが、私は数年前にこの曲を指揮したことがあって、そのときに確立させたこの曲のイメージや解釈、特に第二楽章の音型の扱いとか第五楽章の最後の sotto voce の指定のある部分の表情に対するそれは、今でも忘れていません。もちろん今回の演奏はそういう私自身の解釈とは全然関係ありませんが、今回の「田園」を弾きながら、「これとは違うけど自分の解釈もまんざら捨てたもんじゃないね」と思った瞬間が、実はいくつかありました・・・いやー、そりゃもちろん自分のことだもん、我田引水自画自賛、すごーく贔屓目に見ての話ですけどね(笑)。

 次回の曲はベートーヴェンの交響曲第2番とチャイコフスキーの交響曲第5番です。ベートーヴェンで弦楽器のアンサンブルに磨きがかかり、チャイコフスキーで管楽器が一皮むけると、オケとしていい方向に進むでしょう。

| オーケストラ活動と音楽のこと | 22:28 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |

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