近頃飲んだ酒:Las Moras Malbec 2009
Malbec もうね、連日ワインですよ〜(←大変喜んでいる)
 12月26日(日)は豚かたまり肉にブラックペッパーを効かせた冷製みたいなのとモツァレラチーズ。普通なら白ワインと思いますが、ここは思い切りハズして、アルゼンチンのマルベックいってみました
 私のように南仏系の黒っぽい赤ワインが好きな方なら、アルゼンチンのマルベックはきっとお気に召すと思います。この品種は皮にタンニンが多く含まれていて長期の熟成に向くということですが、アルゼンチンで作るとそれほど熟成しなくて飲める柔らかいワインにもなるのです。チリなど南米のカベルネ・ソーヴィニヨンもそうですよね。この日開けたのも、ちょっと早めで味も香りもまだ十分に開いていない感じはありましたが、香ばしい脂とブラックペッパーで武装した豚肉が善戦してました。さすがにチーズは青かびとかウォッシュタイプの方がもっと複雑なセッションになったでしょう。でもワインがおいしかったから許しちゃう。

 今日はさすがに休肝日にしよう。
| 飲酒日誌 | 19:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
近頃飲んだ酒:CLAUDIA Vallformosa PARELLADA-MUSCAT 2009
Vallformosa 連日ワインです。この日はカニ爪コロッケみたいなのが主菜なので、さすがに白だろうということで、スペインの白を開けてみました。
 スペインのワインというとリオハの赤とかシェリーが思い出されますが、白はとっさに思い浮かびません。まあシェリーは白だろうっちゃ白なんですがね ^^;
 このワインの産地(2009の下に金文字書かれているが…写真では見にくい)ペネデスはカタルーニャ地方の中心都市バルセロナの近郊で、カヴァ(スペインのスパークリングワイン)の産地として知られているらしく、またこのワインに使われているブドウ品種(2009の上に書かれている2種)のうちパレリャーダはカタルーニャ地方の固有品種ということで、わかる方にはわかるカタルーニャらしさあふれるワインなのでしょうね。私はスペインの白はまったくの素人でございます。

 さてその私としてはあまりなじみのないスペインの白は、酸より厚みのある甘みが感じられて、とても飲みやすく、油分とこくのあるカニ爪コロッケともなかなかいい感じでした。今家にある白はこれ(残り1本)と先日紹介したLas Morasのソーヴィニヨン・ブラン(残り2本)。この時期にはこのスペインの白の方が飲みやすいかも、と思いました。
| 飲酒日誌 | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
最近飲んだ酒:Constantia Rood 2008(クリスマスイブに)

Constantia Rood 2008 クリスマスイブはやっぱりワインでしょ、というわけで、南アフリカの赤ワインですよ。主菜はローストチキンだけど、割とこっくりした味付けだから赤でいけると思ったので。

 1994年までアパルトヘイトを維持し続けた南アフリカという国に対する見方、態度はさまざまあると思いますが、その辺も含めて他でもないイブに開けてみた・・・というのは「おお、そういえばこれイブに開けちゃったよ」と気づいてから後で考えた理屈で、その時はやっぱり値段の割においしいから選んだのでした。

 喜望峰に近い沿岸地域のコンスタンティアで作られたこのワインは、ヴァライエタル(特定の品種で作るワイン)ではなく、シラーズを主体にカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノタージュ、メルロ等の品種がブレンドされているらしい。シラーズの豊満さに酸とエレガンスが合わさって、昔ぽちゃっと可愛かった同級生にひさしぶりに会ったら何だか大人っぽくきれいになっててドキドキ・・・みたいな感じのワインですよ〜(喩えが変ですみません。でもベリーだのカシスだのチョコレートだの葉巻だの湿った土だのキノコだの・・・を引き合いに出して評論するのは、あれは訓練の賜物なんで、私のようにただ飲んで喜んでるだけの者にはできないんです)。

 南アフリカはかつてオランダの植民地であったのでワイナリー名も製品名もオランダ語。植民地とかアパルトヘイトとかその後も続く混乱とかいろんなことが思い合わされて、ただおいしいだけじゃなく、ちょっと胸にさざ波の立つワインです。賑やかに楽しむのもいいけど、そんなワインを飲むイブもあっていいんじゃないか?私たちは異教徒だけど、せっかくのイブだもの。

御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生まれになった。このかたこそ主なるキリストである。」(ルカ福音書第2章10-11)

すべての民に与えられる・・・大きな喜び・・・うーむ・・・

| 飲酒日誌 | 13:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
東の熊と西の熊:東西ドイツのBreitkopf & Härtel余話
 以前の記事で旧東独の Breitkopf & Härtel (Leipzig) と再統一後の Breitkopf & Härtel (Wiesbaden) の「熊」はどこが違うでしょうか?という問題を、ほんの軽〜い気持ちで出してしまいました。実は私も答えを完全に知っていたわけではないのでちょっと後悔してるのですが、調べてみるとこの問題、なかなか深かったです。

 とりあえずの答えは「熊が抱えてるモノが違う」ですね。それぞれの熊を拡大してみると一目瞭然。ところが「熊が抱えているのは何?」ということになると、ブライトコプフ・ウント・ヘルテル(長いので以下「ブ社」と略称)という現存最古の楽譜出版社の歴史に関わらざるを得なくなってしまいます。以下、話長いです(^^;

東の熊東の熊拡大<左が旧東独・人民公社時代の Breitkopf & Härtel (Leipzig) の熊さんマーク、右は熊を拡大したもの。以下これを「東の熊」と呼ぶことにします。>

再統一後の熊再統一後の熊拡大<左は再統一後の Breitkopf & Härtel (Wiesbaden) の熊さんマーク、右は熊を拡大したもの。以下これを「再統一後の熊」と呼びますが、実はこの熊、旧西独時代の熊(以下「西の熊」と呼びます)とまったく同じ絵柄。今後は「西の熊」として登場することの方が多いです。>

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| オーケストラ活動と音楽のこと | 13:42 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
近頃飲んだ酒 2010年12月中旬
 最近始めた「今日飲んだ酒」ですが、書き始めた途端に公私共に何かと忙しくなってしまい、しばらく途切れてしまいました。さらに自らを省みるに、飲んだその日のうちにその酒について何事かを書いてアップするという律儀な性格では到底なく、ということは常にタイトルを偽らざるを得ないわけで、それなら「今日飲んだ」じゃなくて「最近」とか「このごろ」とかゆるくした方がより真実で気持ちも楽だ、ということに思い至り、「今日飲んだ酒」改め「近頃飲んだ酒」とすることにいたしました。

 というわけで、12月中旬編はさっそく3連続でいきますよ。

近頃飲んだ酒-1:「出羽桜 桜花吟醸酒誕生三十周年記念酒」
出羽桜 家飲み用に買った山形のお酒。ふだんはもっぱら値段の張らない普通酒ばかりなのに珍しく吟醸なんて買ったのは、「出羽桜」にはちょっとした思い出があるからで、私が初めて飲んだ吟醸酒が「出羽桜」なのです。
 もう20年以上前になりますか、大学の同期で卒業後は故郷の山形に戻って高校の先生をしている友人のY君から結婚披露宴に招かれ、山形を訪れました。その披露宴の二次会で出たのが地元の酒「出羽桜」の吟醸酒。当時は今ほど吟醸酒が一般的ではありませんでしたから、私はここで初めて吟醸酒を飲み、そのフルーティな香りとさわやかな味わいに圧倒されました。本当に「何じゃこりゃぁ!」って感じでしたね。
 ところでなぜかY君は数年後に離婚してしまい、多分そのせいで私も彼の結婚関連の記憶をそれとなく封印してしまったらしく、季節がいつだったとか会場が山形のどこだったとかいうことは全然思い出せないのですが、「出羽桜」吟醸酒のあの衝撃はあまりに強烈で今も忘れません。Y君もその後再婚して、今では幸せな家庭を築いています。めでたしめでたし。

 この記念酒は限定発売で(そりゃそうだ来年になったら三十周年じゃなくなっちゃうもの)、通常の「桜花吟醸酒」よりお買い得なお値段になってます。ありがたや。
 裏ラベルにこの酒の説明書きがあり、当時の酒蔵の志のあるところを示したよい文章と思うので、ここに書いておきます。
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 三十年前のこと、吟醸酒は鑑評会用に作られ、一般に売り出されていなかった。桜花吟醸酒は、その吟醸酒を誰でも手の届く一般の酒にした。
「日本酒のすばらしさを伝えたい」
「手造りの技の凄さに触れていただきたい」
その想い、執念から・・・。一粒の米から、この芳香と淡麗な味わいが生まれるとは、誰も想像できなかった。
 原料米は、高価な酒造専用米を使わず、山形の地米を半分まで磨いた。高価な特殊瓶ではなく一升瓶に詰め、一般酒の価格にコーヒー一杯分を上乗せした求めやすい価格に抑えた。山形県の酒造技能士第一号取得者、名杜氏、故「富樫広太」の柔軟な発想、卓越した技が桜花吟醸酒を生み出した。世に吟醸ブームを起こしたと後に伝わる。
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 裏ラベルによるとこの三十周年記念酒の原料米は「国産米100%使用」となっていて、麹に「出羽燦々」(1997年に品種登録された山形県産の酒造好適米)を使っている通常の「桜花」とは区別して作られています。三十年前の吟醸酒の復刻版ということになるのでしょうか。私があの日山形で初めて飲んだ吟醸酒も、これと同じものだったのかな・・・うーん、おいしい!よーしY君の思い出と幸せのために、もう一杯いっちゃえ〜!(酔)

 あとの2本はワインです。

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| 飲酒日誌 | 20:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
昔は・・・(東西ドイツのBreitkopf & Härtel)
 先週の茨城大学管弦楽団の本番前日のリハーサルでのこと。「これ、何ですかぁ?」という現役団員の声に振り返ると、彼女の目の前にあるのは私のシベリウス交響曲第2番の小型スコア。(ほーほ:以下「ほ」)「シベ2のスコアだよ」 (団員:以下「団」)「えっ、こんなの初めて見ました!何か立派ですね〜」 (ほ)「え・・・そう?」

 私のシベリウス2番のスコアは学生時代に買ったもので、旧・東独ライプツィヒのブライトコプフのスコアなのです。ブルックナー・ファンの中にはハース版のスコアであの渋〜い青緑色の表紙に慣れ親しんでいる方もいるのでは?

(ほ)「これはさ、東ドイツのブライトコプフのスコアだよ。ほら、人民公社(VEB:Volks Eigene Betrieb) Breitkopf & Härtel Musikverlag Leipzigって書いてあるでしょ。」 (団)「ほんとだ、マーク(熊の)同じですね」 (ほ)「ドイツが東西に分かれてから、西ドイツのブライトコプフはヴィースバーデンで、東ドイツのブライトコプフはライプツィヒで別々にやってたんだよ」 (団)「そうか、ドイツって昔は分かれてたんですよね」 (ほ)「んー、昔、ね・・・」

 東西に分裂していたドイツが再統一されたのは1990年でちょうど20年前のこと。ということは、今の学生たちが生まれたり物心ついたりしたときには、ドイツは既に一つの国だったのだ! あのベルリンの壁崩壊や再統一の熱気も、今や「昔は」で語られるようになったのね・・・ちなみにベルリンの壁は1961年に建設されたので、私と同い年なんですよ、どうでもいいけど。


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| オーケストラ活動と音楽のこと | 20:57 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
自分が出た演奏会:茨城大学管弦楽団第36回定期演奏会
 今年最後の演奏会本番は茨城大学管弦楽団の定期演奏会のトラでした。

茨城大学管弦楽団第36回定期演奏会
日時:2010年12月18日(土) 14:00開演
場所:水戸市民会館 大ホール(茨城県水戸市)
曲目:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲(ロッシーニ)
   ノルウェー舞曲(グリーグ/ジット編曲)
   交響曲第2番(シベリウス)
    アンコール曲
   「カレリア組曲」より No.3 Alla Marcia(シベリウス)
指揮:佐藤雄一氏

茨大プログラム<プログラムにはここ数年続いている蝶のモチーフが今回も登場。>


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| 自分が出演した演奏会 | 17:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
自分が出た演奏会:土浦交響楽団第61回定期演奏会
土響プログラム 12月12日に行われた土浦交響楽団の第61回定期演奏会は、私にとってちょっと忘れられない演奏会になりました。その最大の理由は、中プロの「ペール・ギュント」を朗読&歌入りで演奏するために朗読用原稿を作り歌詞対訳を作りといった、演奏のための練習以外の作業もがんばってやったことにありますが、演奏会間際になって緊急事態がいろいろと発生したせいもあります。

<写真は演奏会プログラムと拙作の歌詞対訳。この大きさでは歌詞対訳の内容は読めませんが、これの作成にはこちらに書いたようにちょっと苦労したものです。>

土浦交響楽団第61回定期演奏会
日時:2010年12月12日(日) 14:00開演
場所:土浦市民会館 大ホール(茨城県土浦市)
曲目:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲(ロッシーニ)
   劇音楽「ペール・ギュント」より(グリーグ)
   交響曲第1番「冬の日の幻想」(チャイコフスキー)
    アンコール曲
   バレエ「くるみ割り人形」より トレパーク(チャイコフスキー)
朗読:鈴木もえみ
ソプラノ独唱:亀田昌代
指揮:田崎瑞博

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| 自分が出演した演奏会 | 14:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
事故を起こしてしまいました
 先週の土曜日(12月4日)の午後5時ごろ、水戸で人身事故を起こしてしまいました。

 相手のいらっしゃることなので詳しくは書きませんが、被害者の方は入院こそしなかったものの、松葉杖が離せず不自由で不安な日々を送っていらっしゃいます。
 被害者の方の一日も早いご快癒と、ご家族の方々の安心を心よりお祈りいたしております。

 自分の不注意からこのようなことになってしまい、深く反省しています。お読みの皆様もどうか事故を起こさないよう、また合わないよう、くれぐれもご注意ください。
 またこういう状況になってみて、いろんな方の親切や寛容さが身にしみました。
| 暮らしの中から | 00:03 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
今日飲んだ酒 2010年12月3日
昨夜も飲んだっす。

2010年12月3日(金)
飲んだ酒:キリン一番搾り 2010とれたてホップ
メモ:昨日も飲んだっす(^^;;
備考:家内が仕事の関係で帰りが遅くなったので、「これからご飯もねぇ・・・」という阿吽の呼吸みたいな感じで、あり合わせの何やかやで今日もビールに。ビールは液体のパンだから、これでいいのだ。
| 飲酒日誌 | 07:28 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |

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