自分が出た演奏会:東京サロンオーケストラ 大田区立特別養護老人ホーム演奏会

打ち上げへ またまた投稿が遅くなりましたが、12月19日(土)、東京サロンオーケストラによる大田区立特別養護老人ホーム蒲田在宅サービスセンターでの演奏会を行いました。私にとっては今年最後の演奏会です。

<写真は東海道品川宿にある打ち上げ会場に向かう人々・・・いや、いきなり打ち上げの写真というのもどうかとは思いましたが、他に写真がないもので、どうもすみません。>

東京サロンオーケストラ 大田区立特別養護老人ホーム演奏会
日時:2009年12月19日(土) 13:30開演
場所:大田区立特別養護老人ホーム蒲田在宅サービスセンター(東京都大田区)
曲目:ワルツ「女学生」(ワルトトイフェル)
   「アルルの女」第二組曲より メヌエット(ビゼー)
   タイスの瞑想曲(マスネ)
   津軽海峡冬景色(詞:阿久悠 曲:三木たかし)
   見上げてごらん夜の星を(詞:永六輔 曲:いずみたく)
   冬景色(文部省唱歌)
   浜辺の歌(詞:林古渓 曲:成田為三)
   クリスマス・フェスティヴァル(ルロイ・アンダーソン)
   故郷(詞:高野辰之 曲:岡野貞一)
独奏:平井麻衣子(Fl.) 喜多村弾(Vn.)
指揮:中林昭博

 この演奏会、曲目は事前にわかっていましたが、肝心の練習が私の4週連続本番期間にもろに重なっていたので、けっきょく本番当日に初めて譜面を見る曲も4曲ほどあり(汗)、中でもワルツ「女学生」はとっさにどういう曲か思い出せず、iTunesStoreでダウンロードしてようやく「あーこの曲ね、聞いたことあるある!」ということになりました。
 しかしこの曲、「女学生」というタイトルから受けるイメージとは曲調がずいぶん違うと感じるのは私だけ?「女学生」で思い浮かぶのは、今では大学の卒業式だけに発生する、海老茶の袴に大きなリボンの「ぢょがくせい」(旧仮名遣い)でしょ。ところが曲の方はカスタネットなども盛大に鳴って、かなりのお転婆(死語か?)さんですね。

 と思って手元のプログレッシブスペイン語辞典 第2版 (2000 小学館)で確かめてみると、原題 Estudiantina は一見 Estudiante (学生)の女性形のように見えるけど、語意は「(伝統的な衣装でセレナーデを歌い歩く)学生の一団」ですと。つまりこの曲の邦題、「女学生」はどうやら誤訳のようです。この件、詳しくは別稿に譲ります。


 こちらの老人ホームでは昨年の7月にも演奏会を行っていて、今回で通算3回目。プログラムの最初の3曲はオーケストラによる演奏、次の3曲は一緒に歌っていただき、「浜辺の歌」はVnソロとオーケストラ、「クリスマス・フェスティヴァル」はオーケストラの演奏、最後の「故郷」は一緒に歌っていただきました。実はこの「故郷」がアンコールのつもりだったのですが、「ぜひもう一曲!」ということで、最後に津軽海峡じゃなくて唱歌の方の「冬景色」を一緒に歌っていただきました。
 今回は歌の曲が静かな感じのものが多かったせいか大人しめな感じの演奏会になりましたが、喜んでいただけたようでよかったです。

 私にとっても東京サロンオーケストラにとっても今年最後の本番が終わり、お決まりの打ち上げを東海道品川宿のエリア内にある居酒屋さんで行い(冒頭の写真がそれ)、さらに河岸を変えて二次会へ。今年もいろいろありましたが、まずは恙無くオケ活動を終えることができました。来年も打ち上げで気持ちよく酔えるよう頑張ろう!

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| 自分が出演した演奏会 | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
自分が出た演奏会:土浦交響楽団第59回定期演奏会

 投稿が遅くなってしまいましたが、私の4週連続本番シリーズもようやく後半戦に突入。12月13日の土浦交響楽団第59回定期演奏会に出演しました。先々週と先週はトラとしての出演で、今回ようやく自分のオケの番が回ってきました。


土浦交響楽団第59回定期演奏会
土響59プログラム日時:2009年12月13日(日) 14:00開演
場所:土浦市民会館 大ホール(土浦市)
曲目:序曲「フィンガルの洞窟」(メンデルスゾーン)
   バレエ「コッペリア」より(ドリーブ)
    1. 序曲とマズルカ
    2. 間奏曲とワルツ
    3. 人形のワルツとチャルダッシュ
   交響曲第2番(ブラームス)
    アンコール曲として
   バレエ「シルヴィア」より バッカスの行列(ドリーブ)
指揮:田崎瑞博

 今回はアンコールも含めてドリーブの曲が面白かったです。楽譜の書き方というか、使われているコトバというか、とにかく譜面の景色が普段やっている交響曲や協奏曲とはちょっと違うので、最初は戸惑いがありましたが、だんだん慣れて音楽に乗れるようになると俄然楽しくなってきます。こういう曲もときどきやっていきたいですね。お客様にも楽しく聞いていただけたのではないでしょうか。
 ブラームスの交響曲第2番は今回と同じ田崎氏の指揮で1983年に一度やっているので、今回は四半世紀ぶりの2回目ということになります。ちなみに私は前回はまだ土響に入団してなくて客席で聞いていました。そのときは第一・第二ヴァイオリンを左右に分ける対向配置で、第一楽章提示部の反復もやっていたような気がしますが、今回は普通の配置で反復もなし。でも演奏は今回の方が面白かったと思うよ・・・前回はお客さんで今回は自分も弾いているという立場の違いのせいかも知れませんが(笑)。

 私としてはこれが今年最後の大きな演奏会で、あとは翌週の老人ホームでの演奏会を残すのみ。もっともその演奏会の練習には一度も出られなかったので、行って一通り合わせたらすぐ本番ですよ・・・どれどれどんな曲をやるんだっけ・・・え、ワルツ「女学生」?どんな曲だったか思い浮かばないし、譜面も見たことないぞ・・・ま、まずはとりあえず打ち上げ打ち上げ、来週のことは来週考えよう!

| 自分が出演した演奏会 | 09:19 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
自分が出た演奏会:茨城大学管弦楽団第35回定期演奏会
茨大プログラム 私の4週連続演奏会シリーズの第2弾、茨城大学管弦楽団の第35回定期演奏会が12月5日(土)に行われました。

茨城大学管弦楽団 第35回定期演奏会
日時:2009年12月5日(土) 14:00開演
場所:ひたちなか市文化会館 大ホール(ひたちなか市)
曲目:歌劇「ナブッコ」序曲(ヴェルディ)
   「アルルの女」第2組曲(ビゼー)
   交響曲第5番(ショスタコーヴィチ)
    ※アンコール曲はありませんでした。
指揮:工藤俊幸

 こちらのオケには1997年12月の演奏会からトラで出さしていただいているので、今回でまる12年になります。前回このオケがショスタコーヴィチの5番をやった2000年12月の演奏会にも乗ってたし、いわゆる「ひとまわり」したな、という感じ。4週連続シリーズの中では一番重いメイン曲が含まれているので、気になっていた演奏会でもありました。
<写真は今回のプログラムの表紙。一色刷りで渋いっす・・・しかしこの写真は黒くしすぎた、本物はもう少し明るいグレーです。すみません。
 
ところで、2009.12.5.STA・・・ん、すたって何だ?あぁ〜SaturdayのSAT.ね。あ〜あ、やっちゃっいましたね

 本番が土曜日なので金曜に仕事が終わってからゲネプロにかけつけましたが、案の定1時間ほど遅れてしまいました。今回の指揮者の工藤氏は、前回の練習ではニュアンスやタテの線などにけっこう細かい指示を出されていましたが、ゲネプロと当日午前中の練習ではほとんど止めずに通して演奏させていました。これまで指示した内容をこなした上で全体の流れを作ることに重点を置かれたのでしょう。
 そして本番の演奏はというと、「ナブッコ」序曲は冒頭のトロンボーン&テューバの四重奏から落ち着いて出てきて、短い曲ながらいい雰囲気で演奏できていたと思います。
 「アルルの女」第二組曲。むかーしフルート吹いていた私は、いつも「メヌエット」のフルートをドキドキしながら聴いちゃうんですが、フルート奏者は本番のプレッシャーに負けず丁寧にしっかり吹ききっていて、今日ならここで拍手が来ても許されるんじゃない?と思ったくらい素敵でした。他の曲も全体にきちんと演奏できていて好感が持てました。
 メインのショスタコーヴィチは技術的にも内容的にも難しい曲ですが、これも雰囲気に流されず丁寧にしっかり演奏しようとする一生懸命さが伝わり、最後は盛り上がって気持ちよく終われました。管楽器陣のソロはこの曲でもそれぞれ見事だったし、やっぱり本番の演奏が一番よかったですね。
 演奏者側から見ていても、「あそこさえうまくいってくれれば!」みたいな危なっかしい箇所はなく、場所によっては余裕すら感じられる立派な演奏でした。みなさんお疲れさま!
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| 自分が出演した演奏会 | 08:12 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
台中の太陽餅 〜パイ三度(みたび)〜

太陽餅 「それでもパイはパイ♪」に続くパイシリーズ第3弾・・・いや、別にシリーズ化するつもりは全然なかったんですけどね(笑)。
 会社に台湾からのお客様が見えて、お土産に台中名物「太陽餅」(タイヤンピン)をいただきました。ご存知の方はご存知でしょうが、太陽餅とは直径8cm、厚さ2cmほどの白くて丸く、中に硬めの水あめのような餡が入っているお菓子で、一番の特徴は餡を包んでいる皮が軽く触っただけでボロボロ薄くはがれてどんどん崩れること。下手すると皮の半分くらいが剥がれ落ちてしまうので、大き目のお皿か紙を敷いた上で食べないともったいない&後が大変なことになります。
 私も最初はティッシュペーパーの上で食べてましたが、それでは落ちた皮を回収する(つまり、食う)のに不便なので、結局はコピー用紙(の裏紙)の上で食べ、落ちた皮は最後に紙を折り曲げて粉薬を飲むようにざざざっと・・・衛生上は多少問題ありか?(汗)ま、会社で食うんだからしょうがないやね、死なない死なない・・・。
 で、この落ちた皮を見て気づいたのですが、これ、中華のパイでしょ!
<写真は台中の「太陽堂」の太陽餅。お土産にいただいたのも「太陽堂」のものでしたが、「太陽堂」というお店自体がいくつもあるらしく、箱や包装紙も捨ててしまったので、ほんとにコレだったかどうかは不明・・・「写真はイメージです」ってことで(笑)>

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| 飲み食い、料理 | 19:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
野平一郎氏のバッハ「シャコンヌ」編曲 〜「ロマン派三者三様」補遺〜

 拙ブログにときどきコメントを下さるいづの様より、野平一郎氏によるバッハのシャコンヌの編曲譜を借覧することを得たので、先日アップした「ロマン派三者三様 〜バッハのシャコンヌの受容を通じて〜」の補遺として紹介します。

 「ロマン派三者三様」にはOKAR様より「野平一郎氏によるヴィオラ四重奏曲用編曲では、二つの転調箇所のどちらも第三音なしの五度音程だけだった」(要約 by ほーほ)というコメントをいただいておりますが、いづの様のご教示により、野平氏によるヴィオラ四重奏曲用編曲は実は二つあり、OKAR様が使った方(おそらく2000年の編曲)でないもう一つの編曲(2001年の編曲)では、最初の転調箇所(短調から長調へ)では第三音なしの五度(主音・属音)のみですが、2回目の転調箇所(長調から短調へ)では、前からのフレーズを一度はっきりと長調で終わらせていることがわかりました。
 ここで調性を明示したのはシューマン以来の快挙だぞ? いや、たぶんそんなことはないが(笑)、2000年の編曲では調性を明示しなかった野平氏が、次の編曲で一歩踏み込んで調性を明示されているのは興味深いと思います。


※上記の二つの編曲のうち、2000年の編曲の動画が配信されました。こちら(2010年7月1日追記)

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| オーケストラ活動と音楽のこと | 22:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
自分が出た演奏会:茨城交響楽団第99回定期演奏会

 私の4週連続演奏会シリーズの第1弾、茨城交響楽団第99回定期演奏会が11月29日(日)に行われました。

茨城交響楽団 第99回定期演奏会
日時:2009年11月29日(日) 14:00開演
場所:茨城県民文化センター 大ホール(水戸市)
曲目:祝典序曲(ショスタコーヴィチ)
   ヴァイオリン協奏曲(チャイコフスキー)
   交響曲第6番「悲愴」(チャイコフスキー)
    アンコール曲
   バレエ「白鳥の湖」より「ナポリ風の踊り」(チャイコフスキー)
独奏:井上静香(ヴァイオリン)
バンダ(金管合奏):茨城高校吹奏楽部
指揮:曽我大介

茨響プログラム ファンファーレでド派手に幕を開け、中間は華やかな協奏曲、しかし最後はあくまでも生にしがみつきながら息絶える・・・こう見てみると、ある人生というか、ロシアの長編小説みたいな構成のコンサートでしたね。
 演奏はとてもよかったと思います。曽我氏の音楽作りは基本的に速めのテンポですっきり明快。乗せ上手というか、演奏する側が乗りやすい指揮でしたし、バンダ(「祝典序曲」の最後に加わる金管楽器の別働隊)の茨城高校吹奏楽部のみなさんもさわやかに好演。ヴァイオリンの井上静香さんは小柄でキュートな方ですが、演奏は実に堂々としていて、緩急やメリハリのつけ方にも一つ一つ納得しながらついていくことができました。
 そんなわけで私も少ない練習回数ながら戸惑うこともなく、「祝典序曲」はノリノリで、ヴァイオリン協奏曲は楽しんで、「悲愴」は曲に入り込んで、気持ちよく弾くことができました。

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| 自分が出演した演奏会 | 19:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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