ヴィヴァルディの作品3-11の第三楽章で
注:この記事は筆者の推論を展開したものですが、書いた時点では確認できなかった資料を後日確認したところ、この記事の推論の結果は誤っていることがわかりましたので、あらかじめご了承ください。後日の確認結果はこちらをご覧ください。(2012/11/29追記)

 今月末にひとつ弦楽合奏の本番を抱えていて、今まさに追い込み中です。ところで当日の演奏曲目の中にヴィヴァルディの協奏曲集作品3「調和の幻想(調和の霊感とも) L'estro armonico」の第11番(2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調)があって先日合わせたのですが、第三楽章のLargo e spiccatoで聞きなれない音が・・・。まずは譜例をご覧ください。第三楽章の冒頭から6小節間を示します。

Vivaldi 3-11 Largo

 問題は赤丸で囲んだ音(譜例では)です。この譜例は日本楽譜出版社の小型スコアで、内容としては一番ふつうに演奏されている形=通用版と思われ、私がこれまで聞いた演奏もこの譜面どおりの音で弾いていました。ところがこの日の練習ではこの音が3度低いシ♭で弾かれていたのです。
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| オーケストラ活動と音楽のこと | 23:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
北京テイストの「君が代」
 昨日(8月24日)閉会した北京オリンピックについて、わが土浦交響楽団では表彰式で流れた「君が代」にドラが入ってた!という話で盛り上がっていました。ネットで当たってみたところ(こちらの記事)、これはどうやら北京交響楽団による新録音で、北京オリンピック用スペシャルバージョンですね。中国らしくて面白いといえば面白いですが、日本人の感覚ではドラは日本のものではなく中国のものですから、「えっ、日本の国歌にドラ?」と思った人も多いのでは。

 いわゆる「国旗国歌法」には
(国歌)
第二条 国歌は、君が代とする。
2 君が代の歌詞及び楽曲は、別記第二のとおりとする。
とあり、その別記第二には「二 楽曲」としてメロ譜(旋律と歌詞のみ、和声なし)が載っているだけなので、極端にいえばドラはおろか和声づけから何からアレンジしたもん勝ちか?。
 複数の国の軍艦(日本の自衛艦も含む)が同所に停泊するときは、艦船に軍楽隊が乗っていればそれぞれ自国と相手国の国歌を演奏するのが国際的な慣例ということなので、軍楽隊編成ならそれ用にしかるべくアレンジされた(おそらくドラは入ってない)ものが各国へ渡っていると思われますが、今回はそれは使ってもらえなかったらしい・・・実は他の国の国歌もさりげなく北京テイストになっていたのかな?
| オーケストラ活動と音楽のこと | 22:36 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
甘辛のピーナッツ
ピーナツみそ たまたま立ち寄った近所のスーパーで特売していたので、ひさしぶりに「ピーナツみそ」を買ってみました。「西日本にはない」という説があり、家内の証言によると新潟にもなかったらしい。そう言われてみると、奈良に住んでいた頃にはもっぱら夏休みに行く東京のばあちゃん家(ち)で食べたような気もします。なめ味噌と呼ばれる食品(鯛味噌、ふき味噌など)の一種ですが、国内の落花生の産地が千葉、茨城、神奈川、栃木など東日本に偏っているので、それ以外の地域ではあまり作られなかったのではないでしょうか。鹿児島も国内では五本の指に入る落花生の産地なので、かの地にはあるかも知れません*。
 「原材料名」が「落花生、みそ、砂糖、植物油、ぶどう糖、水あめ、蜂蜜、ぶどう糖果糖液糖、ごま」となっていることからも想像されるとおり相当甘くべたべたしていて、子どもならこれでご飯も食べられるでしょうが、大人にはビールか焼酎のアテならともかく、日本酒の肴にはちょっと厳しいかも。もっと糖分を控えて生姜でも利かせて、いっそピーナッツを炒り大豆にしたら、酒の相手に良さそう。今度作ってみるかぁ(まあ、多分やりませんけど・・・)。

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| 飲み食い、料理 | 00:19 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
今朝の網戸
網戸のアブラゼミ
 昨夜から気温が下がってひさしぶりにさわやかな日曜日の朝、ふと窓を見ると何とそこには・・・

「おあ〜アブラゼミぃぃぃ〜!」

 何が気に入って網戸に飛んできたのかわからんが、

頼むからそこで鳴かないで〜(汗)

 網戸を少しゆすったらあっさり飛んで行ってくれました・・・やれやれ。
| 身近な自然 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
日本らしいサッカーって・・・
 北京オリンピックの開会式に先立って男女サッカーが始まってます。一昨日(8月6日)はなでしこジャパン(女子)、昨日(8月7日)は反町ジャパン(男子)がそれぞれ試合を行い、女子はニュージーランドと2-2で引き分け、男子はアメリカに0-1で敗退というスタート。芳しくないですね・・・。印象に残ったのは、女子の試合後に選手が「次は日本らしいサッカーをしたい」とコメントし、また男子も試合前に「日本らしいサッカーを」と言っていたこと。奇しくも男女ともに「日本らしいサッカー」を目指しながら、初戦ではそれができなかった、ということになるんだけど・・・

 あえて言うと、私は2試合とも「日本らしいサッカー」だったと思います。勝って当然の格下相手や大事な緒戦とわかっていて練習もして準備もしてそれでも勝てない、能力は高いらしいけど試合で発揮されない、テストにたとえればいい線までいくんだけどいつも93点みたいな、試合中はイライラ、終わればガッカリのサッカー。もう言い古されて聞き飽きて口にするのも憚られるので「決定力不足」という言葉は使いたかぁないんだけど、男女ともに決定的なチャンスをモノにできてない、ホントに「日本らしいサッカー」だった、と。

 もちろん選手のみなさんが目指しているという「日本らしいサッカー」はそういうのじゃないんでしょうけど(じゃどういうの?というツッコミはとりあえず措いといて)、私ゃたまには「日本らしくないサッカー」も見たいなぁ。
| その他のできごとあれこれ | 18:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
駅ビル閉店後の土浦を訪ねて
Wing全景
 先月(2008年7月)13日の日曜日、土浦駅の駅ビル「Wing」が営業終了・閉店してしまいました。ビル全体という規模の大きさもさることながら、電車を降りて改札口を出るといきなりシャッター通りですから、土浦の街のイメージに影響しそう。隣町のことながら心配になって、8月1日(金)の午後、半日休みを取ってひさしぶりに土浦の町を歩いてみました。
 1985年の科学万博以前の筑波研究学園都市には個人商店と小規模な地元スーパーくらいしかなかったし、東京は遠く、ちょっとした買い物は自転車こいで土浦まで行ったものです。その頃は土浦京成百貨店や小網屋といったデパートもあって賑わっていました。そうした時期を知っているので、駅ビル閉店に至った土浦の状況が気になります。
<写真は土浦駅ビル「Wing」の全景。このビル全体が閉店してしまった。>
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| 地域とくらし、旅 | 23:33 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
茶豆キター!(喜)
黒崎茶豆
 新潟の家内の実家から「黒崎茶豆」をいただきました。黒崎は地名(旧・新潟県西蒲原郡黒崎町、現在は新潟市西区)ですが、茶豆っちゃ何じゃ?というと、早い話が枝豆。しかし味も香りもふつうの枝豆より数段上なのです。山形の「だだちゃ豆(だだ茶豆)」と同じ系統のものらしい*。
 豆のさやや豆そのものはふつうに緑色ですが、さやの中の豆の薄皮が茶色っぽいのが特徴。茹でた後のお湯も茶色っぽくなります。
 時間が経つにつれて味が落ちるので、届いたらとにかくすぐに茹でること。せっかくだからおいしく食べなきゃ。私は固めに茹でたのが好みです。ビールにはこれでキマリだぜぃ!

豆三態
<黒崎茶豆の三態。左から薄皮つき・薄皮に切れ目入り・薄皮を取った豆。薄皮が茶色であることがわかりますが、だからといってこの薄皮は厚かったり固かったりはしないので、おつまみにはふつうの枝豆同様、薄皮ごと食べるのが一般的。料理の材料として使うときは薄皮を取ったほうが色がきれいですね。>


*「食育はここから始まる 日本の地域食材 2006年版」(NPO法人 良い食材を伝える会編 2006)には、昭和の初期に小平方地区(こひらかた:旧・黒崎町の中の地区名)の農家の娘さんが山形県鶴岡へ嫁ぎ、茶豆の種を譲り受け、それが普及したという説を紹介し、各農家が自家採種して種子選抜を行っているという。また「都道府県別 地方野菜大全」(タキイ種苗(株)出版部・編 2002)にも山形県の本家の親戚から庄内の「ダダ茶豆」を導入したのが始まりという類似の説を紹介している。
 ところでこの「地方野菜大全」は、新潟県のエダマメとして黒崎茶豆以外に肴豆(さかなまめ)、刈羽豆(越後娘)、一人娘の各品種を紹介し、さらに「いうなよ(よなよ豆ともいった:「あまりおいしいから嫁に言うなよ」の意だとか)」という、名前だけが伝わって正体が不明になってしまった品種も紹介されている。なす同様、新潟のエダマメもなかなか奥が深いです。
| 飲み食い、料理 | 10:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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