アップが遅れ気味ですが、2月16日の練習日誌です。この日の練習曲目は前半が「マイスタージンガー」、後半が「仮面舞踏会」でした。
「マイスタージンガー」は一回通した後、後から返していき、結果的に練習番号Eから後をやりました。もともとはこの曲にあまり力を入れるつもりではなかったのですが、スコアを見れば見るほど各パートがしっかりと書き込まれているし、楽劇の前奏曲らしい芝居っ気も欲しい…とだんだん欲が出てきてしまいます。特に100小節からは三連符の連続を切らないこと、練習番号Gからは木管に出る杓子定規な動機と弦に出る情熱的な動機の表情の違いを表現すること、139、141、143の各小節の Vn に出る
sf 付きの
tr の強調、149小節からの木管の十六分音符を興奮した表情で演奏してほしいこと、練習番号Jは指定どおり
p から始めること、練習番号Mからの
sehr gewichtig =
molto pesante の指示を生かす結果としてテンポが落ちること、201小節から204小節にかけてテンポを取り戻すことなどを伝えました。
「仮面舞踏会」は私が振るのは始めてでしたが、「マイスタージンガー」より対位法的でない分演奏しやすいようで、音も出ていたしあまり違和感なく演奏できました。「ここはつかまえよう!」ともくろんでいた第2曲「ノクターン」の頻繁な転調もフォローできていたし、次回からは曲の内容に沿った表現に踏み込んでいけそうで、今回の曲目の中では一番早く形になると思います。
今回の練習で行った具体的な指示は、第1曲「ワルツ」の練習番号F(=4)からの Tp と Hn の掛け合いによる鐘のような効果の表現、第3曲「マズルカ」の中間部、練習番号E(=5)からの 2Vn, Va の後打ちを少し柔らかくすること、第4曲「ロマンス」の練習番号D(=4)からF(=6)までの間で主旋律を持っているパートの確認、練習番号H(=8)からの
poco acceler. の確認などでした。
来週は「田園」。特に前半(第一、第二楽章)を重点的にやりたいので、トランペットさんには来週の出番は8時過ぎになることを伝えました。