2007.07.29 Sunday
最近行った演奏会:カペラ・ブレメンシス オーボエ三重奏
7月27日すなわち月末の金曜日というのは会社の経理屋さんにとっては決して暇ではない日ですが、なんとかやりくりして休みを取って、港区赤坂のドイツ文化会館にあるOAGホールへオーボエ三重奏(オーボエ2本とイングリッシュホルン)のアンサンブル「カペラ・ブレメンシス」の演奏会を聞きに行きました。
「カペラ・ブレメンシス」はドイツで活躍中の日本人オーボエ奏者3人が結成したアンサンブルですが、木管奏者でない私がなぜオーボエ三重奏の演奏会に行ったかというと、私の所属する東京サロンオーケストラが1998年にドイツのノイマルクト Neumarkt in der Oberpfalzへ演奏旅行を行ったときに、メンバーの末政圭志(すえまさ・けいじ)さんが現地で一緒に演奏してくださったからなのです。
オーボエ三重奏というアンサンブルを聞くのは初めてでしたが、今回のプログラムは私のようなーボエ三重奏初心者にも楽しめるものでした。曲目は次のとおりです。
- ハイドン作曲「交響曲第94番」の主題による変奏曲 ハ長調(トリーベンゼー)
- イギリス民謡の主題による変奏曲 ニ長調(シュナルケ)
- 黒田節ファンタジー(門田展哉(もんた・のぶや)・委託作品)
- 2本のオーボエとイングリッシュホルンのための三重奏曲 ヘ長調(クロンマー)
アンコールはラグタイム調の曲(曲名を聞きましたが失念)と、三曲目の「黒田節ファンタジー」の作曲者門田さんによる木曽節のパラフレーズでした。
「カペラ・ブレメンシス」はドイツで活躍中の日本人オーボエ奏者3人が結成したアンサンブルですが、木管奏者でない私がなぜオーボエ三重奏の演奏会に行ったかというと、私の所属する東京サロンオーケストラが1998年にドイツのノイマルクト Neumarkt in der Oberpfalzへ演奏旅行を行ったときに、メンバーの末政圭志(すえまさ・けいじ)さんが現地で一緒に演奏してくださったからなのです。
オーボエ三重奏というアンサンブルを聞くのは初めてでしたが、今回のプログラムは私のようなーボエ三重奏初心者にも楽しめるものでした。曲目は次のとおりです。
- ハイドン作曲「交響曲第94番」の主題による変奏曲 ハ長調(トリーベンゼー)
- イギリス民謡の主題による変奏曲 ニ長調(シュナルケ)
- 黒田節ファンタジー(門田展哉(もんた・のぶや)・委託作品)
- 2本のオーボエとイングリッシュホルンのための三重奏曲 ヘ長調(クロンマー)
アンコールはラグタイム調の曲(曲名を聞きましたが失念)と、三曲目の「黒田節ファンタジー」の作曲者門田さんによる木曽節のパラフレーズでした。
曲名だけ眺めていてもわかりませんが、一曲目の「ハイドンの…」の主題は第二楽章の例の「びっくり」主題、また二曲目の「イギリス民謡」とは「Happy birthday to you」のことで、当日のプログラムノートに「この曲はドイツのオーボエ仲間の間では有名な曲で、誰かが誕生日のときによく演奏されます。」とあるのもむべなるかな、です。さらに「黒田節による…」はご存知「黒田節」(♪酒は飲め飲め飲むならば♪)がテーマですから、要するに前半3曲はみんなが知っている旋律による作品が並んでいたわけです。
休憩後の最後のクロンマーの作品は四楽章からなる曲で聞き応えのある曲、演奏者も改めて気合が入ったようで、熱演。
珍しい編成で珍しい曲を聞くことができ、大変おもしろいコンサートでした。
ところでイングリッシュ・ホルンですが、私のように木管楽器に詳しくない者は何と言ってもあの「新世界」(1893)の第二楽章のイメージが強く、遡ってもせいぜいベルリオーズの「幻想交響曲」(1830)第三楽章どまり。そのため「イングリッシュ・ホルン=ロマン派の楽器」という思い込みがあり、トリーベンゼー(1772-1846)やクロンマー(1759-1831)とは時代的に結びつかないのです。
調べてみるとイングリッシュ・ホルンはバロック時代からあったオーボエ・ダ・カッチアOboe da cacciaの後継者に当たるらしいので、トリーベンゼーやクロンマーが想定していたのは同じ音域で同じオーボエ族の楽器であったオーボエ・ダ・カッチアだった可能性もありそうです。楽譜にはどう指示されているのか、ちょっと興味があります。
休憩後の最後のクロンマーの作品は四楽章からなる曲で聞き応えのある曲、演奏者も改めて気合が入ったようで、熱演。
珍しい編成で珍しい曲を聞くことができ、大変おもしろいコンサートでした。
ところでイングリッシュ・ホルンですが、私のように木管楽器に詳しくない者は何と言ってもあの「新世界」(1893)の第二楽章のイメージが強く、遡ってもせいぜいベルリオーズの「幻想交響曲」(1830)第三楽章どまり。そのため「イングリッシュ・ホルン=ロマン派の楽器」という思い込みがあり、トリーベンゼー(1772-1846)やクロンマー(1759-1831)とは時代的に結びつかないのです。
調べてみるとイングリッシュ・ホルンはバロック時代からあったオーボエ・ダ・カッチアOboe da cacciaの後継者に当たるらしいので、トリーベンゼーやクロンマーが想定していたのは同じ音域で同じオーボエ族の楽器であったオーボエ・ダ・カッチアだった可能性もありそうです。楽譜にはどう指示されているのか、ちょっと興味があります。