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配達だより:05. 笑いころげたあれこれ思う秋の日

 ある日土浦市の八坂通りを走ってきて土浦一高の前の交差点で信号待ちをしていると、反対側の一高の方からセーラー服姿の中学生の女子が二人やってきて、やはり赤信号で立ち止まりました。そのうちの一人が全身で大きく手を振りながら、車の中まで聞こえる明るくよく通る大きな声で「◯◯くぅーん!」と呼びかけました。先に信号を渡って行った同級生か同じ部かの男の子がいたのでしょう。伸び上がったつま先からいっぱいに開いた手の先まで伸び伸びとしなやかに張り切って、今どきの子は手足が長いですね。その無邪気で溌剌としたさまに思わず見とれていると、もう一人がすかさず「一緒に帰りたいってー!」と混ぜ返し、最初の子は「言ってないよー!」と叫んで、あとは二人で笑い転げています。


 すると呼びかけられた◯◯くんらしい男子が、女子から大声で呼びかけられて照れくさかったのか、どことなくぎこちない動きで八坂通りを一高前の交差点まで戻ってきました。そして「ろっこく」(国道6号、水戸街道。しかし現在は土浦バイパスが国道6号で、一高前の旧・6号は国道125号になっている)をはさんで女子二人組に何か話しかけますが、残念ながら男子の低い声はよく通らないし、きっと彼もあまり声が出てないんじゃないかな、横断歩道の向こう側の女子の「えー、なにー、聞こえなーい」という声ばかりが聞こえてきます。やがて信号が変わり、女子二人は横断歩道を小走りに◯◯くんの側へ渡ってきましたが、私も車を出さなければならなかったので、その後この三人がどうなったかはわかりません。

 

 ♪ 青春はわすれもの 過ぎてから気がつく

(「思秋期」(作詞:阿久悠)より)

 

 中学生、青春してるなあ。

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