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DECCA SOUND MONO YEARS 1944-1956 を聞く 42. リッチのパガニーニVn協
 DECCA SOUND MONO YEARS 1944-1956 からのご紹介第42弾。Disc 45 はルッジエーロ・リッチのソロでパガニーニのヴァイオリン協奏曲を聞きます。
・パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6 (r. 1955)
第一楽章のカデンツァ:パガニーニ(Sauret編)
・パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調 Op.7 (r. 1955)
第一楽章のカデンツァ:アルトゥール・バルサム
ルッジェロ・リッチ (Vn)
アンソニー・コリンズ指揮 ロンドン交響楽団

<このCDは1枚のLPをそのまま復刻していて、サブLPからのカップリング曲はありません。>
 
 ニコロ・パガニーニ Niccolo Paganini は1782年にイタリアのジェノヴァで生まれたヴァイオリニストで、「悪魔に魂を売って得た」と噂された超絶技巧の持ち主。自作を他人に演奏されるのを極端に嫌って生前にはほとんど自作を出版せず、また死の直前に自作を焼却処分したために作品の多くは失われたか散逸したとされており、代表作は6曲あるヴァイオリン協奏曲のうち第1番と第2番、無伴奏ヴァイオリンのための24の奇想曲など。時代的にはベートーヴェン(1770年生まれ)の少し後、シューベルト(1797年生まれ)の少し前の世代で、シューベルトはパガニーニの実演を聞いているそうです。
 2曲のヴァイオリン協奏曲はいずれも速いパッセージやダブルストップ、ハーモニクス(フラジオレット)などパガニーニが持つ高度な技法をこれでもかとばかりに駆使して書かれたもので、曲の内容がどーたらというよりも、ただ素直にヴァイオリニストの繰り出す高度なテクニックに「すげぇ」と感心すればよいのです。なお第2番の第三楽章のロンドには「鐘 (CAMPANELLO) 」(グロッケンシュピール、トライアングル等で演奏される)が登場して独奏ヴァイオリンと掛け合うので、この楽章は「鐘のロンド」「ラ・カンパネッラ」と呼ばれ、この主題を用いてリストが作曲したピアノ曲「ラ・カンパネッラ」も有名ですね。

 ソリストのルッジエーロ・リッチ Ruggiero Ricci は1918年にサンフランシスコのイタリア系移民の音楽一家に生まれ、10歳でサンフランシスコでリサイタルを開き、翌年にはニューヨークでもデビュー。1932年にはヨーロッパツアーで訪れたベルリンでアルバート・アインシュタインに絶賛され、フリッツ・クライスラーの世話でゲオルク・クーレンカンプフの指導を受けました。第二次世界大戦中は軍の慰問演奏家 Entertainment Specialist として従軍し、戦後は名ヴァイオリニストとして活躍するとともにインディアナ大学やジュリアード音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウム等で後進の指導にも当たりました。
 超絶技巧のオンパレードのような曲ながら、バックのオーケストラもしっかり演奏しており、ゆっくりした部分の歌もよく歌いこまれていました。実は私は2曲とも今回初めて聞きましたが、楽しく聞けました。
| DECCA SOUND MONO YEARS | 19:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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