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食品スーパーの楽しみ
  食品スーパーというのは、セルフ方式のいわゆるスーパーマーケットのうち食品を主に扱うもの。業界団体や統計など目的別でいくつかの定義があるようですが、とりあえずここでは「生鮮食品から加工食品まで幅広く取り揃え、セルフ方式で売ってる店」と言っておきましょう。要するに普通の暮らしに必要な食料品が一通りそろっていて、しかも長時間うろうろしたり商品を手にとってしげしげと見つめたりしたあげく、何も買わないで出てきても特にお咎めなし、という店のことです。


 行きつけの地元の食品スーパーでも、改めて商品をひとつひとつ見てみると、日本全国からモノが来ていることに驚きます。それが昔住んでいた所の近くだったり、行ったことがある所だったりすると景色が思い浮かんで、思わず感慨にふけったり。
 同じ種類の食品、例えば黒糖で、量目も原材料もほとんど同じなのに値段がけっこう違ってたりすると、「なぜだろう」と想像するのもまた楽しい。沖縄と奄美ではサトウキビの種類が違う?育て方でコストが違う?加工方法や規模が違う?そういえばこっちは全国ブランドの○○精糖、こっちは見るからに地元資本の会社だな、どうせなら地元の会社を応援したいな、まぁ別に黒糖いらないから買わないんだけど(何だよ〜)。


オマーン産いんげん  外国産の野菜が多いことにもびっくりします。しかも安い。例えばオマーン産いんげん1袋100円。それって国産より安くないか?飛行機に乗って来た(まさ か船じゃあんめ?)のにそんな値段でいいのか?だいたいオマーンって中東でしょ、砂漠にいんげん生えるのか?ラクダで運ぶのか?・・・というわけで、オ マーンについて調べたりします。河川がなくてもオアシスで農業ができるんだそうです。
<オマーン産いんげん。日によっては98円。特に硬かったり筋張ったりもしてません。>
 

もっと楽しいのは旅先のローカルな食品スーパー。たとえばカップ麺でも、全国共通の大手メーカー品の隣に地元の○○製麺のナントカヌードルが特売で積んであったり、その土地特有の加工食品や調味料で「へぇーこんなの初めて見た」というものが普通に並んでたりするとうれしくなります。牛乳もローカルブランドが多くて、収集してる人がいましたね。まして野菜や魚は宝庫です。
 一昨年の夏書いた「新潟のなす」も地元食品スーパーでの収穫の一例ですが、それ以外の食品スーパー行脚で印象深かったものを紹介してみましょう。


 卵1個で3個分−「玉子(卵だったかな?)焼きの素」
 これは古いものです。30年くらい前の学生時代に奈良を旅したとき、生駒(いこま)か西大寺(さいだいじ)辺りの、たぶん「近商ストア」で買ったような。現物はもうないし、商品としても現存してないでしょう。パッケージの写真を撮ったと思うのですが、これもちょっと見つからないのが残念。
 卵1個と「素」1袋と卵の殻1杯分の水を混ぜて焼くと卵3個分の卵焼きができる!という商品で、原材料は卵粉、片栗粉、調味料などだったかな。一度実際に作ってみた気もしますが、そのできばえは全く記憶にありません。
 そういえば卵って昔は籾がらに埋めて1個ずつバラ売りもしてたし、けっこうな高級品だったんですよね。卵1個で3個分焼けるというのも泣けるが、水を何ccとか大さじ何杯とかじゃなくて、今割ったその卵の殻で量らせるところもいい。1948年に香川綾先生が考案された計量スプーンが普及する前に企画された製品かも。そういえば30年前にして既にレトロ感充溢のパッケージでした。

赤い天ぷら−「紅生姜の天ぷら」
 これも奈良なんですが、6、7年前?に近鉄生駒線の「南生駒」駅から大阪側へ歩いて暗峠(くらがりとうげ)越えをしたときのこと。どうせ途中でお昼になるのでおにぎりでも買っていこうと駅近くの食品スーパーへ。このときは暗峠越えが控えていたので店内チェックにそれほど時間をかけられなかったけど、デリカテッセンで売ってる天ぷらに巨大な赤いもの発見。それは生姜の形のまんまをスライスした感じの、大きな紅生姜片の天ぷらでした。これは関東では見ませんね。まあ私も小学5年生までは神戸と奈良で育ったんですが、家族が関西ネイティブではないので、こういうのはけっこう盲点なんですわ。
 その時は峠道で天ぷらを食べる準備をしてなかった(<普通せぇへんで)ので残念ながら食いそびれ、その後関西方面へ行く機会がないまま未だに再会を果たしません。あのとき峠越えの道ばたで天ぷらを手づかみで食べる勇気があったら・・・。

カリフォルニアの中国−中式超級市場於美国加州
(漢文でたらめ?(笑))
大華超級市場 食品スーパーは国境を超える!外資系企業に勤めていた頃はときどき出張で、主にカリフォルニア州のミルピタス Milpitas という地区に行ってました。ホテルから車でひとっ走りすると Valley Fair という大きなショッピングセンターがあり、敷地内にSafeway という食品スーパーがあって、ショッピングセンターで散々ウィンドウショッピングと、たま〜にリアルショッピングを楽しんだ後、そこでバーボンや食料品を買い込んだものです。ある日もっとホテルの近くにスーパーがないのかなと思って車でぶらぶらしていると、突然「大華超級市場」と漢字で大書した看板発見!それは中国系の総合スーパー(超級=スーパー、市場=マーケット)で、もっぱら中国風の商品を扱っており、生鮮食品も含めて食品部門がなかなか充実してました。近くに中国人コミュニティがあったのでしょう。
 いい加減ヨコモジに飽き飽きしていたところに漢字で「超級市場」ですから興奮は一気に頂点へ。一緒に行った同僚と店内で「おお○○だ!」「漢字でこう書くのか!」と大声ではしゃぎ回って、そりゃあヒンシュクものでした(恥)。こりゃ何か買わないと・・・と思い、ナントカ蝋腸(香腸ともいう、中国式ソーセージ)を買ってホテルでバーボンのアテにしましたが、八角か何かの香りが強い上に甘味が効いていて、バーボンにはちょっと・・・でした。しかし普通の、というかアメリカ風のソーセージは全然置いてなかったので、「アメリカ製品はその辺の Safeway で買え」ってことなんでしょうね。逆に紹興酒か白乾児でも一緒に買って来るべきだったのかな。

<写真は大華超級市場のホームページから拝借した Milpitas 店の写真。あれ〜漢字の看板がない・・・漢字の、しかも縦書きの、しかも巨大なのが立っていたような気がしていたんですが、あれはあまりにも強烈な印象を受けたせいで自分の中で勝手に作り上げてしまった虚像だったのか?>

 もちろん純アメリカンのスーパー Safeway も大変刺激的でいつ行っても面白いけど、このときは「超級市場」の感動が完全に上回りましたね。


 食品スーパー、たのし〜!

| 暮らしの中から | 21:35 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
すぐ近所に紀伊国屋と三浦屋があるのに、今は「用事はない」ので、ほとんど入らないです…カナシ。昔はイギリスパン、コーヒー豆、チーズを必ず買ってたのに。

西友は数年前に改築されたとき、ウォルマート流が入って、なんとなく外国っぽい陳列になってたり、そこそこの輸入物なら揃うので、紀伊国屋に行かずにすんでるのもアリ…。
でも、アメリカのブロッコリーが、近所の路地野菜より安いのは…飛行機代が高かったときでもそうだし…???デス。

地方のスーパーといえば、以前、連句を巻くのに赤城山へ行ってたことがありまして。企業保養所が個人の手にわたって知人のモノになってたのです。
当然自炊デス。バーベキュー、おでん、骨酒…夜明けのカップ麺。なんと、金原亭馬生さんの奥様、矢野誠一さんとかとご一緒させていただく楽しい会なのです♪
ほとんど夏でして、前橋のスーパーで驚くのは「お盆の飾りやお供えセットいろいろ」です。小さな赤い手提げ提灯などなど。こういうのは、全国見て回ると非常に興味深いだろうなあと思いますよね。
ちなみに夕立でバーベキューができないと、野菜炒めになるのもカナシイものがあります。

海外はパリしか行ったことがありません(歌右衛門さんのパリ公演を追っかけて…「春の祭典」を初演したというシャンゼリゼ劇場…大正期の建築なのに、今風でビックリ)。
シゴトで滞在しているスタッフともっぱら行動してたのですが、自分一人になるとスーパーへ…ワインが300円くらいでもおいしくてビックリ!そこで買った木のワインオープナーは、今でも使ってマス。

最近は、コストコという、アメリカのホールセール?スーパーにたまに行きます。
巨大な倉庫のようで、巨人国に迷い込んだような錯覚を覚えます。
30個入りのロールパン、座布団のようにでかいケーキ、特大サイズの洗剤などなど…クラクラします^^;。
業務用サイズの醤油にばかでかいドレッシング…一人暮らしでは使いきれないので、冷凍庫はカラにしておかねば、です。うまく使えば安いのです。お酒も安くて、ワインのまとめ買いなども…。
レジを終えるとたどりつく軽食コーナーの、ホットドックはウマイですよ〜〜♪


関西だと、京都奈良に初めて行った小学生のころは、スーパーはなかったです。嵯峨野にも茶店が一軒しかなくて、いいときに行ったものだと思います。
橿原神宮駅前の小さな店で細々とばら売りしていた「埴輪の形の人形焼」、飛鳥寺のそばの民宿手作りのはちみつがなつかしいです。今は、はちみつは作ってないそうですね…。

申し上げたかもしれませんが、私の名前は、女高師時代の奈良女に行った母がつけたのです。小学生時代に一度見ただけで、そのときはどぶ川でしたが、今はどうなのでしょう。でも、その地で名前を出すのは勇気がいるので、おいそれとは行かれません…。
京都は南座があるので会社時代も年に2度は行ってましたが、奈良まで足を延ばす時間がなくて…また行きたい〜〜!







| safo | 2009/04/18 2:12 AM |
 safoさん、コメント遅くなってすみません。

 スーパーの品揃えはお客様の需要に左右されるので、地元資本のスーパーのように小回りのきく店ほど地域の暮らしぶりが色濃く出ますね。筑波研究学園都市の住民の大半が「つくちょん(=つくばのチョンガー)」と呼ばれる研究者と学生で占められていた頃は、野菜は多く小分けして売ってたし、包丁とまな板のない人用にカット済の野菜数種類を1パックにした野菜炒め用セットもあったような気がする。私は包丁まな板持ってたのでそれは使いませんでしたが。「お盆の飾りやお供えセットいろいろ」も地元スーパーには出るかな。忘れなければ見てみよう。

 コストコはメンバーシップ・ホールセール・クラブという業態に分類される、会員制の卸です。外資系に勤めていた頃、アメリカから来てる親会社の連中がちょっとしたクッションくらいある袋いっぱいのピスタチオとか持って来てました。私は行ったことありませんが、「あれ買おう」と決めて買いに行くにはよいのでしょうね、ちょっと殺風景みたいですけど。まあ基本が卸だから、いいのか。

>関西だと、京都奈良に初めて行った小学生のころは、スーパーはなかったです。

 いやいや、確かに今ほど多くはありませんが、私が小学生の頃から関西にもスーパーはありましたよ。たまたま見つからなかったか、記憶にないだけなのでは?ダイエーの1号店かて大阪やないですか。
 京都はちょっとわかりませんが、奈良の近鉄沿線だとやっぱり「近商ストア」です。私が住んでた近所では、学園前の駅前と鶴舞団地の中にありました。ただ当時スーパーは新興勢力で店舗数自体も少ないし、既にデパートや商店街があるような商業中心地にはなかなか進出できませんでした。「スーっと出てパッと消えるからスーパー」なんて言われてたくらいで。
 何より商店街や、個人商店が一箇所に集まった○○市場の方が、価格も品揃えも近商ストアより庶民的だったし、時々おまけしてくれたし、私が子どもの頃の買い物はスーパーより個人商店が主でした。スーパーはおまけしてくれへんもんなぁ。

 奈良はいいですよ。来年は遷都1300年とやらでごたごたしそうですけど。
 そういえば以前、開門直後のまだお客さんがほとんど来ていない法隆寺で、軒先の風鐸がチンコンカランと風に鳴るのを聞きました。鳴るものだと思っていなかったのでドキッとしました。あれは1300年前の音?

  なぜ私なのか
  偶々そこにいただけなのに
  なぜ私だったのか
  誰かにこれを伝える力もないのに

  ああ唯仏與仏
  仏の心は知られない
  何を願うでもなく感謝するでもなく
  私はただ呆けたように佇んで
  千年続いたその音を聞いた
 
  いかるがの おほきみ寺の 広庭に 青風颯々(せいふうさつさつ) 風鐸鳴らせ
 
 おーっと、高校卒業以来初の短歌かも?お粗末(^^;)
 
| ほーほ | 2009/04/20 8:37 PM |
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