ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く 07. アラン・フランシス指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団

 「ブラームスのセレナード17枚+2枚を聞く」プロジェクト第7弾は、第1番と第2番のカップリングのCDで、演奏はアラン・フランシス Alun Francis 指揮のミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団 Orchestra Sinfonica di Milano "Giuseppe Verdi" です。
 アラン・フランシスは1943年生まれの英国の指揮者。オーケストラのホルン奏者から指揮者に転向し、英国内の主要オーケストラを指揮した後、欧米のオーケストラを指揮し、北西ドイツ・フィルハーモニーやベルリン交響楽団、ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団、チューリンゲン・フィルハーモニー管弦楽団などの首席指揮者を歴任しました。
 ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団は1993年にイタリア国内の若手演奏家を中心に結成されたオーケストラとのことで、このCDが録音された1996年から1999年までアラン・フランシスが首席指揮者を務めていました。

 CDは ARTE NOVA Musikproduktions GmbH の 74321 39104 2。1996年7月29−31日と8月1−2日、ミラノにて録音となっています。

 

 実はこれの直前に聞いたアバド指揮マーラー・チェンバー・オーケストラの演奏が印象に残っているので(やはりそれだけのインパクトのある演奏だったのですねアバドのは)どうしても比較してしまうのですが、入念に組み立てられ丁寧に仕上げられながら少しもこせつかず懐(ふところ)の深さが印象的なアバドの演奏に対して、この演奏は元気で明るくて、その代わり細かい仕上げはもう一つで少々荒っぽく、時として一本調子に聞こえてしまいます。素朴で飾り気がないのはよいのですが、あまりにあっけらかんとしていて、もうちょっと何かないの?と言いたくなります。

 まあ20代半ばの青年の作品へのアプローチとして、あまりに重厚だったり彫琢しすぎたりするのもいかがか、という考え方もあり得ますから、この演奏くらいすっきりと飾り気ないのも、それはそれでよいのかも知れないと思わないでもありません。たとえば第1番の第3楽章は2/4拍子で書かれていて、初回のボンガルツのところでやや詳細に述べたとおり、楽譜どおり1小節を2つに振るか、それとも8分音符単位で4つに振るかという問題があるわけですが、ここでのフランシスはブラームスが書いたとおり素直に1小節を2つで振っている気配があり、その結果音楽が停滞することなく、よいテンポでさわやかに進んでいきます。
 それ以外の楽章も、第2番の第1楽章のテンポが Allegro moderato という指定から受ける感じよりはやや遅めなのが気になることを除けば、テンポも中庸で特に目立った主張やこだわりがありそうでもなく、その結果として健康的で素朴でおおらかな音楽が流れていきます。しかしそれを聞いている私は、ちょっとした音符への無頓着さや音形の訴えのなさに、どこか肩透かしを食ったような物足りなさを覚えています。音楽が滞りなく流れていくのは確かに大事なことだけれども、それ以上の何かがあってもいい、あってほしいと思うのですが・・・。

 

 そんなわけで、指揮者のフランシスとミラノのオーケストラの皆さんには大変申し訳ないのですが、私はこの演奏を聞きながら、かえって直前に聞いたアバドとマーラー・チェンバーの演奏のすごさを改めて思い知ることになってしまったようで、そのおかげでこのレビューもまことに薄いものになってしまいました。
 これはこのプロジェクトにとっては決してよいことではありません。特定の演奏に囚われていては、それ以外の多くの演奏を虚心に聞いていくことはできないのです。アバドの呪いといってもよいかも知れません。実に困ったことです。

 

次回はガリ・ベルティーニ指揮のウィーン交響楽団の演奏を聞く予定です。果たしてベルティーニはアバドの呪いを解いてくれるのか?

 

 このプロジェクトのベースノートはこちら
| ブラームスのセレナーデ | 16:53 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く 06. クラウディオ・アバド指揮マーラー・チェンバー・オーケストラ

 ブラームスのセレナード17枚+2枚を聞く」プロジェクトの第6弾。今回聞くのはシューマンのチェロ協奏曲とブラームスのセレナーデ第1番を収めたアルバムで、プロジェクトとしては第1番だけを聞きます。
・・・と何気なく始めましたが、ふと気がつくと前回の第5弾(ケルテス / ロンドン響)からなんと4年と2ヶ月半ほど空いておりますね。まあこの間にはいろいろなことがあったりなかったりしたわけですが、気を取り直して粛々とプロジェクトを再開したいと思います。


 というわけで今回のCDのご紹介。クラウディオ・アバド指揮マーラー・チェンバー・オーケストラによる演奏で、2006年3月と4月にイタリアはレッジョ・エミリアという街のテアトロ・カヴァレリッツァとテアトロ・ムニチパーレ・ロモロ・ヴァッリにおけるライブ録音となっております。足掛け2ヶ月で収録場所も2ヶ所でライブ録音とはこれ如何に?ですが、このデータはカップリングのシューマンのチェロ協奏曲(独奏はナタリア・グートマン)も含めてのもので、コンサートの内容や曲ごとの録音の詳細は不明です。録音を聞いたところでは不自然な編集の痕跡や会場ノイズには気が付きませんでしたし、拍手も入っていません。もちろん演奏上の大きな傷もありません。ドイツ・グラモフォン(DG)の476 5786という番号のCDです。

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| ブラームスのセレナーデ | 20:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く 05. イシュトヴァン・ケルテス指揮ロンドン交響楽団
 「ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く」プロジェクトの第5弾。今回も1枚に2曲を収めた盤です。演奏はイシュトヴァン・ケルテス指揮のロンドン交響楽団。今回のCDには録音年月や録音場所の詳しいデータが載ってませんでしたのでネットで探ってみたら、2曲とも1967年10月としてあるものもあり、第2番の方は1967-68年としてあるものもありという具合でなぜかはっきりしないのですが、いずれにしても1929年生まれのケルテスとしては30台後半の録音ということになりますね。レーベルは Decca、CD番号は 466 672-2 です。
 イシュトヴァン・ケルテスは1929年にハンガリーのブタペストに生まれ、フランツ・リスト音楽院でヴァイオリンと作曲を学び、1953年からハンガリーのジェールで、また1955年からはブダペスト国立歌劇場で指揮者として活動していましたが、1956年のハンガリー動乱の際に旧西ドイツへ亡命し、1958年から63年までアウグスブルク歌劇場の音楽監督、1964年からはケルン歌劇場の音楽監督を務め、さらに1965年から68年までロンドン交響楽団の首席指揮者、1971年からケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の音楽監督も務めました。将来を嘱望されていましたが、1973年4月、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団を指揮するために訪れていたテル・アヴィヴの近くのヘルツリヤの海岸で遊泳中に43歳の若さで死亡、その早すぎる死を惜しむ人は今も多いです。
 ロンドン交響楽団は英国を代表するオーケストラで、ケルテスとは1961年から共演を重ねています。この録音はケルテスが首席指揮者を務めていた時期にあたります。

 上に述べたように録音年月がはっきりしないため、この2曲のセレナーデが一連のセッションで録音されたものかそうではないのかわかりませんが、聞いた感じでは音楽的な面も音作りの傾向も共通していると思います。
 で、その演奏の特徴は、表現意欲に溢れていて全体に明るくおおらかで遠慮がないと言いましょうか、これの直前に聞いたマズア / ゲヴァントハウス盤の慎ましやかで大事に慈しむようなスタイルとは正反対の、外向きで積極的で元気な演奏です。ダイナミクスの幅は弱音から強奏まで大きくとられ、音楽はいつも前向きに進んで停滞せず、短調の曲でも静かな曲でも常に外へ向けて表現する姿勢が一貫しています。スコアを見ながら聞くと複数の音型や旋律線の間のバランスとか楽器の出入りによる色合いの変化、音符の音価(長さ)の調整等にさり気なく気を配っていることがわかります。

<上の譜例はセレナーデ第1番の第一楽章、第二主題の再現の部分(428小節〜)。第一ヴァイオリンは旋律、チェロとコントラバスはオスティナート(決まった音型を繰り返す)を担当していて、ファゴットと第二ヴァイオリン、ヴィオラが内声を担当しています。この内声をさらに細かく見ると、第一ファゴットと第二ヴァイオリンがオブリガート、第二ファゴットとヴィオラがカデンツ(終止形)を作るベースラインを担当しています。ケルテスはオブリガートよりカデンツのベースラインを絶妙のバランスで強調します。
 下の譜例は同じく第1番第一楽章の再現部から小結尾へのつなぎの部分(481小節)。第一・第二ヴァイオリンは二分音符になっていますが、ケルテスはおそらくヴィオラに合わせたのでしょう、これを短めに弾き切ってフレーズの終わり感を強調するとともに、ここから始まる小結尾に前へ進む勢いを与えています。なおここにはスコアのレイアウトの都合で再現部を出しましたが、提示部でも同じ処理がされています。>

 しかしバランスの取り方や音価の調整といったことはスコアと首っ引きで聞いて初めて「あ、そうなんだ」とわかるので、ケルテスとしてはそういう台所事情はことさら表に出さず、ソフィスティケーションみたいな小難しいこともまあ措いといて、ここぞというところでは金管の強奏なんかも入れて、「はいお待ちどお!」「わあ美味しそう!」で、食べてみるとほんとに美味しくて栄養満点なお料理という、そういうスタイルをとっていると思います。そもそも特別な事情がない限り音楽を聞きながらスコア見たりはしませんから、私も含め普通の人は無心に聞いて「ああ美味しかった、ご馳走さま!」と満足し、ごくごく少数の玄人が「うーん、いい仕事してますねぇ」と感心する、そういった演奏じゃないでしょうか。しかもその料理がいかにも野狐禅な客のウンチクを誘いそうな寿司とか蕎麦とかじゃなくて、ボリュームたっぷりみんな大好きなビストロのランチみたいに、気取りがなくて色どりもきれいで、美味しい。 
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| ブラームスのセレナーデ | 12:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く 04. クルト・マズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 「ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く」プロジェクトの第4弾。今回も第1番と第2番が1枚に入っているものです。録音時間は第1番が46分47秒、第2番が30分24秒で、合計すると77分ちょっと。このくらいがちょうど1枚に入りきる長さなのでしょうね。しかしあまりそこに注目し過ぎると、アーティストに「2曲がCD1枚に入るテンポでやってくれ」なんて注文をつけるプロデューサーが出てこないとも限りませんが・・・。

 今回聞くのはクルト・マズア指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によるもので、第1番は1981年、第2番は1980年に録音されたもの。しかしどういうわけか第1番については録音スタッフや録音月日・場所の記述がなく、「ライプツィヒで1981年に録音」としかわかりません。第2番の方は1980年の4月と9月に、ライプツィヒのパウル・ゲルハルト教会で録音されたとあります。ゲヴァントハウスは優れたコンサートホールですが、第2番は編成が小さいので教会での録音になったのでしょう。PHILIPS の ELOQUENCE というシリーズで出ているCDで、CD番号は 442 8298。
 指揮のクルト・マズアは1927年生まれ。現在はポーランドになっているシュレージエン地方のブリーク出身で、ライプツィヒで学び、旧東ドイツのベルリン、ドレスデン、ライプツィヒを中心に活動し、1970年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者に就任、同時に西側にも出て活躍した指揮者です。
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は1743年創立で、現存する最古のオーケストラといわれ、古くはメンデルスゾーン、その後もヴィルヘルム・フルトヴェングラーやブルーノ・ワルターなど世界の一流指揮者が楽長を務め、アルザス地方出身のシャルル・ミュンシュはフルトヴェングラーとワルターの下でこのオーケストラのコンサートマスターを務めていました。ドイツを代表する名門オーケストラです。
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| ブラームスのセレナーデ | 14:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く 03. アンドリュー・デイヴィス(第1番)・ アルミン・ジョルダン(第2番)
 「ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く」プロジェクトの第3弾。今回聞くCDは第1番と第2番が1枚になっているものですが、演奏者もオリジナルレーベルも違う演奏が1枚になっているという、ちょっと面白いCDです(左写真)。
 apex というレーベルで発売されているCDで、CD番号は 2564 61138-2。私は apex(avex やないで)というレーベルは聞いたことがありませんでしたが、裏側の下の方の小さな表示を拡大してみると(右写真)、Warner Classics、FINLANDIA、ERATO という3つのロゴが見えます。FINLANDIA はその名のとおりフィンランドのレーベル、エラートはフランスの老舗レーベルで、これらは現在ワーナー・クラシックスの傘下にあります。
 つまりワーナー・クラシックスは FINLANDIA レーベルと ERATO レーベルがそれぞれ所有している録音を取り合わせて1枚にまとめ、自分のところの apex ブランドで発売しているわけで、apex というと私なんかはコレ(左写真)を思い浮かべてしまいますが(笑)。


<しかしこの自販機の写真を撮るためだけに常磐線の駅まで出かけた私って・・・>

気を取り直して、録音のご紹介です。
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| ブラームスのセレナーデ | 13:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く 02. クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー
 「ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く」プロジェクトの第2弾はクラウディオ・アバド指揮のベルリン・フィルハーモニーです。レーベルはドイツ・グラモフォン(DG)、CD番号は 000289 477 5424。2枚組です。第1番と第2番両方を聞きますが、第1番は1981年5月にイエス・キリスト教会で録音され、第2番は1967年11月にベルリンのUfaスタジオで録音されたもので、両者の間に13年半の開きがあります。
 アバドは1933年6月生まれですから、第2番を録音した1967年11月にはまだ34歳の若手指揮者で、あちこちのオーケストラ、歌劇場、音楽祭などでキャリアを積んでいる時期でした。ベルリン・フィルに始めて客演したのはこの前年の1966年の12月、彼の最初のホームグラウンドとなるミラノ・スカラ座の音楽監督に就任するのはこの翌年の1968年10月のことです。一方、第1番を録音した1981年にはミラノ・スカラ座の音楽監督を務めながら1979年からロンドン交響楽団の首席指揮者も務め、実演・レコーディングともに盛んに行い、すっかり世界一流の指揮者として認められた時期で、ベルリン・フィルとの共演も既に数多く行っています。

 そんな積み重ねと自信に裏打ちされているせいか、1981年録音の第1番は自然なアゴーギクやダイナミクスの変化に彩られながら対位法的な労作や和声の移り変わりにも目を配り、青年ブラームスらしい爽やかさとともに、時々「この青年、実はただ者ではないんですよ」というふうな凄みも感じさせる演奏に仕上がっています。録音も弦楽器のポジション移動や管楽器のブレスがはっきりわかるオンマイクで録られた音と、カラヤン / ベルリン・フィルの録音でおなじみのイエス・キリスト教会の響きが絶妙にブレンドされた、自然ではないが不自然ではない(笑)、一言で言えばよい録音です・・・ああ、バランス・エンジニアはカラヤン・サウンドの立役者ギュンター・ヘルマンスが担当してますね。そりゃ悪かろうはずがない。
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| ブラームスのセレナーデ | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く 01. ハインツ・ボンガルツ指揮ドレスデン・フィルハーモニー
 さて、世の中は7月になり、今年はもう半分終わりました。そろそろ「ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く」プロジェクトを本格的に始めましょう。私もそうですけど、人は何か新しい仕事を始めようとするとき、なかなか踏ん切りがつかないというか、実際にとりかからない、やることは決まっているのにスタートしない、今日はこうだとか明日はああだとかで一日延ばしに延ばしてしまうということが往々にしてあります。
 これはいけません。そういう時はとにかく始めてしまうことです。昔の誰かが言ってましたが、仕事は始めてしまいさえすれば半分終ったも同じなのです。始めてみて何か不都合があったとしても実地に即して走りながら直していけばよい。やってみもしないでああじゃないか・こうじゃないかと心配していても何も片付きません。
 本プロジェクトのベースノートに書いたとおり、聞いていく順番はもう決めてあります。そしてスコアも最近入手しました。これは間違い探しをするためのものではなく、CDを聞いて何か違和感があった時の確認用です。これまでブラームスのセレナーデはただただ聞いて楽しんでいただけなので、スコアは持っていませんでした。しかし17種類+2種類も聞いて、それぞれただ漠然と楽しかったとか面白くなかったとかいうだけでは勿体ないので、自分のためにも何かが残るようなものにしたいと思うのです。

 というわけで、始めちゃいましたからね♪

 さて、最初に聞くのはハインツ・ボンガルツ指揮ドレスデン・フィルハーモニーによる演奏です。このCDに収録されているのは第1番のみで、1962年に VEB Deutsche Schallplatten Berlin によって録音されたもの。VEB (Volkseigener Betrieb) とは社会主義国家であった旧・東ドイツの国営企業を指し、Volks:人民 eigener:〜が所有する、〜のための Betrieb:企業の頭字語で「人民公社」と訳されます。発売元は edel CLASSICS GmbH、CD番号は 0002632CCC。
 指揮者のハインツ・ボンガルツは1894年にプロイセン王国西部のクレーフェルトに生まれ、同地の音楽院で学んだ後ドイツ各地の歌劇場やオーケストラの指揮者を務めました。戦後の東西ドイツ分裂後は1946年から1947年にかけてライプツィヒ音楽院で教鞭を執り、1947年からはドレスデン・フィルハーモニーの音楽監督を務め、1987年ドレスデンで亡くなりました。

<写真は今回聞いたCD、背景はスコアです。>
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| ブラームスのセレナーデ | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ブラームスのセレナーデ17枚+2枚を聞く 00. ベースノート

 先日ドクトル青木からお預かりした段ボール箱一杯の百数十枚に上る CD/DVD たちの山にとりかかる時がいよいよやってまいりました。この広く高く深い南アルプスみたいな山塊のどこから手をつけるかはいささか迷うところですが、前回アップした記事で「この段ボール箱の中ではまず真っ先にこのブラームスのセレナーデ17種+2種を聞いていくことにします。」と宣言したので、有言実行、初志貫徹。さっそく Excel でこの17枚のリストを作りました。その日その日で段ボール箱に手を突っ込んで最初に触ったやつを聞くというのでも悪くはないのですが、とりあえずどういうメンツがそろっているのか全体像をつかむため、レーベル・CD番号・指揮者・オーケストラ・録音年という項目を立てて17枚のデータをとりました。ふむふむ、なかなか多種多彩なものが揃っておるわ。

 せっかくリストを作ったので、ついでに聞く順番を決めちゃおうと思いました。たとえば録音年順に聞いていけば、ひょっとすると演奏スタイルの変遷が見えてくるかも知れません。指揮者やオーケストラごとにグルーピングというのも考えられますが、今回はアバド指揮の演奏が2種、ロンドン交響楽団の演奏が2種ある他は指揮者もオーケストラもばらついていて、グルーピングの効果は極めて限定的です。
 で、いろいろ妄想を巡らせたあげく、CD番号の昇順で聞いていくことにしました。理由は特にありません(笑)。強いて言えばなるべく特定の傾向が出ないようにしてみたかったということでしょうかね。
 というわけで、これから何日かかるかわかりませんが、以下にこれから聞くCDの内容を順番に並べて、ブラームスのセレナーデプロジェクトのベースノートとします。( )内は録音年または発売年。

01.  Heinz Bongartz / Dresdner Philharmonie(1番) (1962)
02.  Claudio Abbado / Berliner Philharmoniker (1981/1967)
03a. Sir Andrew Davis / Royal Stockholm Philharmonic Orchestra(1番) (1998)
03b. Armin Jordan / Ensemble Orchestral de Paris(2番) (1988)
04.  Kurt Mazur / Gewandhausorchester Leipzig (1981/1980)
05.  István Kertész / London Symphony Orchestra (1968)
06.  Claudio Abbado / Mahler Chamber Orchestra(1番) (2006)
07.  Alun Francis / Orchestra Sinfonica di Milano "Giuseppe Verdi" (1996)
08.  Gary Bertini / Wiener Symphoniker (1982)
09.  Friedrich Haider / Mantova Chamber Orchestra(1番) (2001)
10.  Vernon Handley / Ulster Orchestra(1番) (1988)
11.  Doughlas Bostock / Chamber Philharmonic of Bohemia (1997)
12.  Dirk Vermeulen / Prima La Musica(1番) (?)
13.  Leon Botstein / Chelsea Chamber Ensemble / American Symphony Orchestra(1番) (1993)
14.  Nicholas McGegan / Philharmonia Baroque Orchestra (2010/2012)
15.  Günter Wand / Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester(1番) (1968)
16.  Dirk Joeres / Westdeutsche Sinfonia (1992)
17.  Michael Tilson Thomas / London Symphony Orchestra (2002)

 このお預かりしている17枚に加えて、私が持っている次の2枚もレファレンスとして改めて聞くことにします。
a.    Sir Adrian Boult / London Philharmonic Orchestra (1977-78)
b.    Silke-Thora Matthies, Christian Köhn(ピアノ四手版) (1996)

 聞いたことがある指揮者 / オケもあり、初めて聞く指揮者 / オケもあり、録音年も1962年から2012年まで半世紀にわたっています。しかも12.と13.の第1番は現行のオーケストラ版ではなく、最初に書かれその後ブラームス自身が破棄したといわれる九重奏用の復元版(Alan Boustead による)に基づく演奏とのこと。これは今回初めて聞きます。
 うーむ楽しみだ。

| ブラームスのセレナーデ | 16:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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