「きのこ展 2014」@筑波実験植物園
 10月24日(金)の午後、国立科学博物館筑波実験植物園で10月18日(土)から26日(日)まで開催中の「きのこ展 2014」に行ってきました。
 筑波実験植物園は自宅から車なら10分、自転車でも30分くらいで行けるのですが、その割にはあまり訪れたことがなく、今回がたぶん3回目くらいかと思います。この日は穏やかな秋晴れの一日で、自転車で行きました。気持ちよかったし、ちょっとした運動にもなりました。
<写真はきのこ展のパンフレットと園内きのこマップ。きのこマップの裏面には園内で見られるきのこのうち21種類の写真と見られる時期・出る場所・簡単な特徴が記されています。>
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| 身近な自然 | 10:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
4年ぶりのキンラン・ギンランその他@茨城県稲敷郡阿見町
 以前勤めていた会社の近くでキンランやギンランを確認したのは2010年の5月のこと。その翌年に東日本大震災があり、さらにその翌年の2012年から2013年にかけては工業団地内に新設される某乳業会社の大規模工場のために高圧電線用の鉄塔工事が行われ、キンラン・ギンランが見られた場所へ足を踏み入れることがなかなかできませんでした。そこで本日(5月8日)に地震と鉄塔工事後のキンラン・ギンランその他の様子を見るべく、4年ぶりに行ってきました。

 以前キンラン・ギンランが見られたのは阿見東部工業団地の調整池の周辺の小さな広葉落葉樹林で、その場所のことはこちらの記事で紹介しています。中には道もなにもないので人が入ることはほとんどありません。夏になると林の縁にクズが生い茂り、林床の植物だのムシだのクモの巣怪人(木と木の間を通り抜けようとすると突然顔面に襲いかかる!)だののために通行困難になるので、梅雨の前くらいまでが探索好適期です。
 今回は鉄塔が建った反対側から樹林を横断(実際には調整池を半周する感じ)して鉄塔の方へ向かいました。キンラン・ギンランがよく見られたのは鉄塔が建った側なので、踏み荒らされたりしていないかちょっと心配・・・

<左:工業団地内の調整池。池とはいってもご覧のとおりほとんどアシ・ガマその他が埋め尽くしていて水面は見えませんが、それでも水がないわけではないので歩き回るのは無理。今回は写真右側のこんもり茂った樹林の中を通って、正面奥に見える某乳業会社の方へ向かいます。>

<右:問題の高圧電線用鉄塔。前の写真でいうと右手のこんもり茂った樹林帯を奥へ進んで左に折れた樹林の外れに建てられました。その近くにあったキンラン・ギンランの発生地が建設工事そのもので切り開かれたり踏まれたりしたことが考えられますし、よくはわからないが高圧電線から出るといわれている電磁波の影響を受けたりしないのだろうか・・・と心配していても始まらないので、とにかくまずは現地を確認しなければ!>

<左:林の中はこんな感じで、見通しもよく足元もよくて冬から今頃までは快適に歩けます。>

<右:マムシグサ。全身緑色のやつです。木漏れ日のスポットライトを浴びて多少誇らしげです(笑)。ここはテンナンショウ属が豊富で、花(仏炎苞)が茶色でほんとにマムシっぽいやつもいますし、ウラシマソウもいます。これまであまり注意していませんでしたが、他の種もいるかも知れません。>
 
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| 身近な自然 | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
7年ぶりに乙戸沼で鳥見
 勤めていた会社が業績不振のために昨年8月16日付で解散、ほとんどの社員が解雇される中、私はその後も残務整理のために雇用されていましたが、それも一段落ということで今年の1月10日付で解雇され、晴れて浪人となりました。それでも幸いなことに私の勤務先であった阿見町のテクノセンターの建物や装置の管理と譲渡手続きの事務処理等を行うため、整理中の会社との間で解雇翌日の1月11日から週2回程度の出勤でいくばくかの報酬をいただくという業務委託契約を結ぶことができたので、今のところ全くの無職無収入状態ではありません。
 しかしこの契約もテクノセンターの資産が全部譲渡・売却できてしまえばその時点で終了するわけですし、報酬の額もそれで生計を立てるという金額ではない(そりゃそうだ、一回あたりせいぜい1、2時間程度の仕事を週2回だもの)し、業績不振で解散するような会社ですから数年前から賞与はなく、住宅ローンの返済のために預金は底をついているというわけで、とてものんびりと休養を決め込んでいるわけにはいかず、今月21日には土浦のハローワークへ行って求職モードに突入しました。

 とは言いながら、これまで週5日フルタイムで出勤していたのが週2日・1、2時間程度の出勤になったということで、心理的にはともかく身体的にはけっこう余裕が生まれているのも確かです。それでこのところHTMLの勉強などしていましたが、ふと思い立って22日の夕方、気分転換と運動を兼ねて土浦市の乙戸沼(おっとぬま)へ鳥見に行ってきました。自転車で行けば10分くらいなのですが、あいにく昨年末にフロントディレイラー(ペダル側のギアを変える変速機)をフレームに止めているアルミ製のベルトが切れてしまい、今はちょっと走れないので、この日は徒歩です。
 ところで最近鳥見もすっかりご無沙汰してしまっていて、前回乙戸沼へ行ったのはいつかなと調べてみると、何と約7年前の2006年12月31日。鳥を見ることを目的に出かけたのもその約1年後の2007年11月24日の洞峰公園が最後のようですし、鳥見目的でなく出歩いていてたまたま珍しい鳥が出たのを目撃したのも2011年1月21日のカワセミが最後みたいです。確かにここ数年は鳥見るような気持ちの余裕はなかったわな・・・。

乙戸沼の渡り鳥<この日の乙戸沼の夕暮れ。ちなみに画面右側の大きな建物はラブホです。カメラを持って行かなかったのでスマホで撮りましたが、太陽を入れちゃうとやっぱりよろしくないのだなあ。>

 
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| 身近な自然 | 21:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ぼさぼさ頭(ブタナ)
※この文章は梅雨入りはしたものの空梅雨気味だった先週に書いたもので、だから綿毛の種が飛んでいく(今日のように雨や曇りだと種は飛ばない)のです。少々アップが遅れました。

 「社長がそっちの草刈りはどうなってる?と言ってたよ」と本社から電話があった。私の職場があるのは茨城県阿見(あみ)町の工業団地の一画で、周りは緑が豊富だし敷地内には建屋を拡張できるように空き地がとってあるので、草は生えたい放題生える。
 私は草刈りが嫌いだ。面倒くさいし、しんどいし、どうせまた生えてくるんだし…ということもあるが、それより何より草が生えて虫がいて鳥が来て、という環境が好きだから。それはあたかも万葉集の東歌(あずまうた)にある「おもしろき野をばな焼きそ(この趣のある野をどうか焼かないでください:春の初めの野焼きについての歌)」(巻十四 3452番歌)の心持ちで、あまり草刈り草刈りと口うるさく言われると密かに殺意(の小さいの)さえ覚える(^^;)。しかし勤め人の身としては、社長の「どうなってる?」に対して「嫌いだからやってません」とは言えない。仕方なく草刈り機を持ち出して、会社の入り口付近だけでもざっと刈ることにした。

ブタナぼさぼさ頭 今頃になってタンポポのような黄色い花が咲いている植物を見かけたら、それはたいていブタナだ。ブタナはヨーロッパ原産の帰化植物で、その名前「豚菜」はフランスでの俗名 Salade de porc(ブタのサラダ)から来ているという。
 花はタンポポに似るがもっと油絵の具のような濃い黄色で、タンポポより小ぶりだが色が強いので輝くように目立つ。タンポポの花は風が吹いたらころころ転がっていきそうなくらい地表に近い低いところで咲き、花が終わってから茎を高く伸ばして白い綿毛の種を風に乗せて振りまくが、ブタナは30cm以上ある茎がいくつかに枝分かれしてその先に花をつけるので、高いところで咲く。おそらくタンポポの花期は早くまだ周囲の草が伸びていないので花を高くつける必要がない(その代わり大きく目立つ花をつける)のに対し、ブタナは花期がもっと遅く長いので、周囲の草に負けないよう高いところで花をつけることにしたのだろう。またタンポポが種をつけたところはふんわりとまあるい半透明の球形に見えるが、ブタナはもっと繊維が荒くやや茶色がかった綿毛を、まるでぼさぼさ頭のような感じにつける。花は小ぶりでもぱぁっと陽気で種は気取らないぼさぼさ頭、昔はタンポポモドキとも呼ばれたらしいが、モドキなんて付くくらいならあたしは豚菜でけっこうよと無粋な名前を意にも介さず、媚びずひがまず清々と生きるこの植物が私は好きだ。
<写真はブタナのぼさぼさ頭>

 草刈り機で入り口付近の草を刈る。花期の終わったオニノゲシ、若いオオマツヨイグサ、たくましく育ったヨモギやイネ科の植物らに混じってブタナも生えている。背が高く目につくので刈らないわけにはいかない。まだ花をつけているものもあるがぼさぼさ頭の綿毛になったものも多い。刃を入れると刈られて倒れるときに綿毛のついた種がぱぁっと散っていく。
 ぼさぼさ頭の種、お前たちの前途に幸いあれ!私はまだ花のままのお前たちの同胞を刈り倒さなければならないが、お前たちはここからどこへなりと飛んで行き、そこでまた黄金の花を輝かせ、私が斃したお前たちの同胞の分まで、媚びずひがまず清々と生きるがいいぞ!
(だがここへは戻って来るなよ、またお前たちを刈らなければならないからね)
| 身近な自然 | 22:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
アケビの花言葉に関する架空の対話

アケビの花 茨城の田舎の工業団地の外れにある会社の周りも新緑に包まれ、田植えのために田んぼに水が張られるようになった4月も末つ方のある日の昼休み、カメラ片手に散歩していたらアケビの花を見つけました。アケビは雄しべだけの雄花と雌しべだけの雌花が一本の木に咲く「雌雄異花」というちょっと変わった咲き方をします。この写真でこっち向いて咲いてるのはたまたま雄花ばかりのようですが。

 ところで、このアケビの花の花言葉は「才能、唯一の恋」なんだって ―― そう、このピンクの可愛い花のうちはいかにもそういう感じだね。でもこの可憐な「才能、唯一の恋」が、秋にはゴロンとしてガハハと大口開けて笑ってるあの実になるのかと思うと、何だかちょっと ―― いやいや、つまりそれが豊かで満ち足りた正しい一生なわけで、だから人間だってね ―― え、何?聞こえな〜い(笑)

| 身近な自然 | 14:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
昼休みのクズ群落

 お彼岸を過ぎてようやく涼しくなったので、9月25日から昼休みの散歩を再開しました。つい先週まで夏の暑さが続いていたので、まだツクツクボウシが何匹も鳴いていますが、ふと静かになるとコオロギの類の秋の虫たちの声が聞こえてきます。夏の間に茂り放題に茂ったクズの群落には今年もきっとツチイナゴがいるに違いないと思って、9月26日に会社の近くのクズの群落を訪ねてみました。

セイタカアワダチソウ セイタカアワダチソウはもうすぐ花が咲きそうです。まっ黄色の花が咲くといろいろなチョウやアブ、ハナムグリたちがやってきて賑やかになりますが、私は黄緑色のつぼみがつぶつぶしている時期のセイタカアワダチソウが好きです。このつぼみはもうだいぶ黄色く開花直前で、残念ながら私の好みの時期をやや過ぎてしまっています。

ススキ ススキの穂が風になびいていました。もう少し経つと花が開いて、穂全体が白く呆けてしまいます。しなやかな穂のつやつやした薄赤と白銀が日の光を受けてきらきら光るのはほんの短い間だけなので、この時期の穂を見られて幸せでした。

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| 身近な自然 | 08:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
今日出会ったふだんとちょっと違う生き物たち
 今日はふだんとちょっと違う生き物たちとの出会いがありました。

 まず、朝出勤のため家を出ようとドアを開けた途端、小さな生き物がすばやく侵入!
 ときどき玄関先でひなたぼっこしてるカナヘビかと思ったら、ヤモリでした。体長10cmくらい。全体にうす茶色で、先がまるくなった五本指をパーに開いてるところがかわいい。以前我が家の窓に張り付いていたのを室内から、つまりお腹側から見たことがありましたが、今朝のと同じやつかどうかはわかりません。
 餌になる虫はどう見ても屋内より屋外の方が多いので、つかまえて表に出てもらいました。守宮・家守というくらいで益虫、というか益・爬虫類ですから大事にしないとね。
 出勤前だしあまりに突然だったので、残念ながら写真は撮れませんでした。やもちゃん、よかったらまたおいで。

かたつむり さて会社に出勤してみると、こんどはカタツムリ発見。指の爪くらいしかない小さいやつです。ここんとこ雨模様の日が続いたからこんな開けたところ(物置の扉)まで出てきたのでしょうか。こいつにしては大冒険じゃないか?

キアゲハ1 そして帰宅してみたら、今度は玄関脇のヤブカラシの花にキアゲハが止まって雨宿り。近寄って写真を撮ってもまったく逃げる気配がありません。写真は明るく写っていますが、実際には雨がしとしと降って薄暗い午後6時過ぎ。ISOを800に上げてはありますが、これほどきれいに撮れているのはキアゲハが静止してポーズを決めてくれたおかげで、ブレてるのは100%手ブレです(コンパクトタイプのデジカメなので、ファインダーを使っての額・左手・右手の三点支持ができなかった)。

キアゲハ2 しかも横に回ってみると「じゃ、こっちも撮って」といわんばかりに翅を閉じて裏側を見せてくれました。「きれいだよ」と心の中でつぶやきながら撮りました。ちょっと不思議なキアゲハでした。


| 身近な自然 | 20:21 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
猛暑と節電と放射能の夏の生き物たち
 先週の土曜日(7/9)に梅雨明けが発表された関東地方。「梅雨明け10日」と言われるとおり、それ以来雨らしい雨も降らず、茨城県南の土浦でも35度を超す猛暑日となるなど、暑い毎日が続いています。しかも今年は6月のうちから暑く、6月29日には各地で真夏日・猛暑日となり6月の最高気温を更新したのでした。
 一方で3月11日の震災による福島第一原発の事故に端を発する電力不足と放射能汚染はいまだ解決のめどが立たず、放射能汚染は牛肉問題など逆に広がりを見せているという・・・今年の夏は猛暑と節電と放射能の夏です。う〜んつらいなぁ・・・(汗)

 さて、そんな夏でも夏の花は夏に咲き、夏の虫は夏に出ます。まずはここ数日当社を訪れた、というか会社に飛んで来た夏の虫、カミキリムシの仲間をご紹介。

ゴマダラカミキリ 左はゴマダラカミキリです。おなじみのカミキリムシで、この辺でもよく出ます。

ラミーカミキリ 右はコマダラカミキリより二回りくらい小さい、初めて見るカミキリムシ。調べてみるとラミーカミキリのようです。明治初期に中国大陸から輸入されたラミーという植物と一緒に入ってきたらしいとのこと。
 ラミーといえば、一部の方には減価償却資産の耐用年数表でおなじみ、というか名前は知っているが実態がよくわからない資産の、まあトップ10には間違いなく入るんじゃなかろうかと思われますが、繊維をとる植物で日本のカラムシ(イラクサ科)の仲間だそうです。ラミーカミキリも日本のカラムシを食べているらしい。

シュレーゲルアオガエル 次はカエルです。あまりの暑さに日陰の葉の上でお昼寝中。大きさ、色ともにアマガエル(ニホンアマガエル)によく似ていますが、体側に茶色い帯がなさそうなので、おそらくシュレーゲルアオガエルでしょう。横文字名前ですが日本固有種のカエルです。シュレーゲルはオランダのライデン大学の先生でこのカエル(の標本)を研究した人の名前だそうです。

 続いてこの時期に目に付く植物をご紹介。

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| 身近な自然 | 22:42 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
ねじれてなくてもネジバナ

 今年もまたネジバナの花が咲く季節になりました。去年だか一昨年だかに、これの別名モジズリに引っ掛けて浮かれた駄文を書いたことがありましたが・・・あぁ〜もっと前、3年前でしたね。そういえば昔♪あれは3年前♪なんて歌がありましたが、その歌のことも以前書いたなぁ。
 ところで3年前に書いた中の「我ならなくに」の私解、つまり「我ならぬ+あく(名詞化する造語成分)=我ならなく=我ならぬさま」という解釈は、今読んでもいいんじゃないかと思うんですよね〜。このときは造語成分「あく」による名詞化の例として「曰く(言った内容)」と「老いらく(老いた状態)」を出しましたが、その他に「思へらく(思へる+あく;思われる内容)」「聞けらく(聞ける+あく;聞いた内容)」といった用例もあるし、最近の政治関連のニュースでよく聞く「思惑」という語も、私密かに思へらく (^^) 、これももともとは「思はく(思ふ+あく;思った内容)」で、後にもっともらしく当て字したのではないだろうかと。
 古今集とか百人一首をちゃんと勉強してないのでわかりませんが、きっとこの「我ならぬ+あく」説を提唱している学者さんもいるのではないかと思うがなぁ。実はとっくの昔に提唱されていて、たまたま私が知らないだけかも知れない。いやひょっとするととっくの昔に提唱されたものの、何か致命的な欠点が見つかって既に葬り去られてたりして(^^

ねじれてない ・・・えーと頭から長々と脱線してしまいましたが、今年はネジバナが会社の駐車場のわきの草っぱらにたくさん出て来てて、右巻きのやつ左巻きのやつに混じってストレートに近いのも元気に咲いてるので、せっかくだから写真撮ってやりました。ネジバナという名はもちろんねじれて咲くところから来ていますが、ねじれないで幟(のぼり)みたいな格好で咲いているやつも、実はけっこうあるのです。でも図鑑や写真で見るのはねじれてるやつばかり。ねじれていてもねじれてなくてもネジバナはネジバナなんですがね。
 しかし私ら人間が「なんでネジバナなのにねじれないやつもあるんだろう」なんてぼーっと考えている間にも、やつらはさっさと咲き終わって、知らん顔して朗らかに、その謎を封じ込めた種をせっせとばら撒いているのです。うーむ素敵なやつ!

ねじれてるアップ<せっかくだからねじれてるのも載せておきましょう。ネジバナはエビネとかシンビジウムとかと同じラン科の植物ですが、ランの仲間には珍しく、ほっといても勝手にどんどん生えてくるたくましいやつです。でも一つ一つの花を見てみると、やっぱりランなのだなあと思います。こういうたくましかわいいタイプ、好きです。
ちなみにいまどきのカメラのオートフォーカスは、こういう細いものや小さいものは苦手で、何回トライしても背景にピントが行ってしまうので、結局手でピントを合わせるのが早いしストレスもないのです。ただし三脚を使わず手持ちゆえ、シャープさに欠ける点はご容赦。カメラ:Lumix G1 レンズ:Ai-Nikkor 50/1.8>

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| 身近な自然 | 22:45 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
烏・野豌豆(からすのえんどう)
カラスノエンドウさや この時期、梅雨の晴れ間の炎天下に草むらのそばを歩いていると、ときどき「バチリ」「プチリ」という、炒ったゴマがはぜるような音が聞こえることがあります。これはカラスノエンドウが種を飛ばしている音です。
 この植物の標準和名はヤハズエンドウ(ヤハズは矢筈で、小葉の先が弓の矢筈のように凹んでいるからという)ですが、ふつうはカラスノエンドウで通っています。春に濃いピンク色でマメ科特有の蝶形花を咲かせ、小さいけれどえんどう豆に似た実(豆果)をつけます。
 この実は子供がおままごとに使うだけでなく、柔らかい茎や葉、花などとともにおひたしや天ぷらで食べることができるそうですが、実際に食べる人はあまり多くないと見え(私も食べたことはありません)、やがて実は黒く熟して硬くなり、晴れて乾いた日にさやが自然に裂けて激しくねじれ、その勢いで種子を弾き飛ばすので、そのさやの裂ける音がぱちり、ぷちりと聞こえてくるというわけです。音の聞こえてくるあたりを探してみて、もしまだはじけていない実があったら、そっとつまんでみましょう。完熟していればぶるるっと激しく身震いするようにさやがねじれて弾けます。
<写真はもう弾けてしまったカラスノエンドウのさや。真っ黒で硬く、よく見ると長崎名菓「よりより」みたいにねじれている。>

 ところでこのカラスノエンドウという名前ですが、私は子供の頃から、人間が食べるエンドウより小さいのでカラス(烏)が食べるエンドウ(豌豆)「烏の・豌豆」だと思っていました。しかしそうではなく、「ノ」は野生の「野」で「烏・野豌豆」のようです。ではそのカラスは何かというと、1)「実が熟して黒くなるのを黒いカラスに例えた」という説があり、一応頷けますが、私はカラスノエンドウとスズメノエンドウ、カラスウリとスズメウリ等の対比から、2)「似たもので大小があるときの大きい方」という意味なのではないかと思います。スズメノエンドウ(雀・野豌豆)はカラスノエンドウと似て春先に薄ピンクの小さい蝶形花を開き、やはり小さな豆果をつけます。ただしカラスノエンドウでは一つのさやに数個から十数個の種子が入っているのに対して、スズメノエンドウは2個で、さや自体も小さく、ちょっとトキリマメみたいな感じです(トキリマメが実をつけるのは秋なので、季節が全然違いますが)。
 さらにややこしいことに、スズメノエンドウに似て種子が4個入った豆果をつけるカスマグサという植物があります。この名前の意味は、何と「ラスノエンドウとズメノエンドウの間(ま)」なんだそうで、国立(くにたち=国分寺と立川の間なのでこの名になった)みたいな命名で親近感を覚えますが、少なからずいい加減っぽい命名のようにも思われます。ひょっとしたらこんな名前の付け方をされたカスマグサは怒っているかもしれないと思うと、なんだか顔を合わせたくないような気もして、実際今までそれと知って見たことはありません。カラスとスズメの間ならハトとかウズラとかつけてやればよかったのでは。
| 身近な自然 | 20:20 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |

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