無事に終わりました
プログラム表紙 5月の初めに会社の引越しがあったり、私の部署で退職者が出たりと、とにかく本業の方が忙しくブログの更新もできずにばたばたしていてふと気づいたら、本番が近い!5月10日(土)の夜と翌11日(日)の午後が最後の練習。10日は「マイスタージンガー」と「仮面舞踏会」、11日は全曲の通しを中心にやりました。この段階で「田園」の第二、第五楽章が難物であることを改めて痛感。誰かが走ったり遅れたりしたら普通は棒で直せるのに、この2つの楽章に関してはそれがうまくできません。修正の必要のない奏者まで棒に反応して全体がガタガタしてしまうので、ほとんど手が出せないのです。それだけ棒をよく見てくれているとも言えますが、それくらい流れが安定せず危なっかしい状態でここまで来てしまったということですね。それに直してほしい人は往々にして棒なんか見ちゃいない(苦笑)。あまりおっかないので、練習の最後に第二楽章だけもう一度通しました。最後の練習なのに少々さえない終わり方になってしまったのは残念でした。一度始まったらあとは rit.a tempocresc.dim. も、ちょっとしたアゴーギグまで何もかもオートマチックで進んでいくようにはしたくなかった(それじゃ指揮者は要らない)から、その点はよかったけれど、あとは何か起きたら本番の集中力で乗り切ってもらうしかないかな〜・・・指揮者としての力不足、経験不足は否めません。

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| 定演指揮者奮戦記! | 22:09 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
4月26日・27日の練習日誌
 先週の東京サロンオーケストラは26日の土曜日が定期の練習日、翌27日の日曜日が臨時の日曜練習でした。
 土曜日は「マイスタージンガー」と「仮面舞踏会」を中心に練習。全員トラながら、打楽器陣が初めて加わってくれました。みなさん音大生ということで初合わせながらきっちり叩いてくれて、やはり打楽器が入ると合奏がやりやすい。若い人が加わると団員もハッスルするし(笑)。
 日曜日は午後2時から8時までと合宿並みの時間をとっていただいて、前半に編成の大きい曲、後半に「田園」(3−4−5、1、2の順)を練習。休憩をとりながらですが、ただでさえ前日の練習で疲れ気味でもあり、6時間の練習は自分の体力・気力とも持ちませんでした。棒を振るときに肩や腕によけいな力が入っているのが最大の問題ではありますが、指揮も一週間に一回だとやはり筋肉通までいかなくても張りが残ります。予防のために毎日腕立てをする根性もありませんが、5月10日・11日も同じ練習スケジュールだし、ちょっと何とかするか?(なんちゃって)
 さらに、プロの指揮者なら定石で、ルーチンで、ことによると脊髄反射で対応できるようなところでも、いちいち「今何が起きたか−原因は−対策は」という「観察・分析・判断」のプロセスを繰り返さなければならず、私自身集中力が持ちません。今回の練習では最後の「田園」第二楽章の途中でついに集中が切れてしまい、この状態でやってもちゃんとした練習ができるとは思えなかったので、30分以上時間が余っていましたが途中で終了しました。今思えば最後まで通すだけでもいいから、少しでも曲に慣れていただけばよかったですね。オケの皆様には申し訳ありませんでした。体力がつけば集中も持つようになるんだろうか。やっぱり毎日腕立てか?(半分、いやけっこうマジ)
| 定演指揮者奮戦記! | 09:42 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
「田園」って難しい!
 私が指揮をする東京サロンオーケストラの演奏会までもう一ヶ月を切り、これからは日曜練習も含めて最後の追い込みに入ります。
 ところで今回の曲目の中で一番難しいのはベートーヴェンの「田園」。ワーグナーの「マイスタージンガー」はとにかく隙なく書かれていて、譜面どおり鳴らせばもうそれでだいじょうぶな音楽だし、ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」も譜面から音楽の表情が読み取れ、そこに盛り込みたい内容も私の中ではっきりしているので、あとは練習で慣れてぎこちなさがなくなればだいじょうぶ。この2曲はやるべきことが譜面にしっかりと書き込まれているのです。
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| 定演指揮者奮戦記! | 19:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ついにオオヤケなことになりました
東京サロンオーケストラ演奏会チラシ
 東京サロンオーケストラの次回演奏会のチラシとチケットができあがり、団員への配布が始まりました。ごらんのとおりチラシには「指揮/金田 誠」の文字が…。
 こういう形で「公」にアナウンスされると、何かうれしいような恥ずかしいような気がしますね。えへへ…

 とにかく、精一杯やらせていただきます。
| 定演指揮者奮戦記! | 21:28 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
東京サロンオーケストラ合宿
ロッヂ白い鳥 4月5日(土)と6日(日)の両日、東京サロンオーケストラの合宿が行われました。今回の会場は群馬県は片品村戸倉の「ロッヂ 白い鳥」。二日とも穏やかに晴れてとてもよい天気でしたが、「ロッヂ白い鳥」の前には先週に降ったという雪がたっぷり残っていて、まわりの山の木々もまだ紫がかった茶色のまま固く立ち尽くし、なんだか一ヶ月以上も季節が戻った感じ。
 館内に合奏のできる広い研修室(仕切っても使えるようになっているが、今回はぶち抜きで使用。使わなかったけどピアノあり)があり、さらにミーティングルーム「きすげ」という部屋があって、こちらにもピアノがあり分奏や降り番の人の練習室に使えるので、練習環境には大満足。おかげさまで合奏は疲れ果てるまでできたし、分奏ではパート譜のミスの確認などふだんできないことができて、大変有益な合宿でした。

 また何より楽しみな食事も味・量ともに大満足、お風呂も24時間入浴可ということで朝湯を満喫してこれまた大満足。たまたま他の泊り客がなかったのを幸い、食事後は「きすげ」でまったり飲む者あり、研修室でアンサンブルに興じる者ありと、それぞれにリフレッシュできました。このあたりは合宿ならではの楽しみですね。
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| 定演指揮者奮戦記! | 20:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
3月15日の練習日誌
 3週続けて本番があったために練習を3回連続でパスしてしまった、その直後の3月15日にひさしぶりに東京サロンオーケストラの指揮台に立ちました。この日は5月17日の本番まであと2ヶ月、実質的に練習を始めた年明けから数えてちょうど折り返し点に当たります。3週空いた後でもあり、「中間試験」をやることにしました。全部の曲をひととおりやってみて、達成状況と課題のあぶり出しをやってみようというわけです。
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| 定演指揮者奮戦記! | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「仮面舞踏会」の「ギャロップ」と組曲の全体構成
 どうやら「仮面舞踏会」組曲の終曲「ギャロップ」の正体が見えた、と思います。私の結論は、この曲は「舞踏会でのぶざまな息切れ」の音楽、テンポの速い踊りについて行けず、足がもつれ、息は上がり、次第に音楽から取り残されていきながら、それでも「あぁらアタクシってば、まだまだ踊れるザァマスことよ」と見栄を張り続けるロシア貴族・上流社会を皮肉った曲です。
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| 定演指揮者奮戦記! | 00:14 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
2月16日の練習日誌
 アップが遅れ気味ですが、2月16日の練習日誌です。この日の練習曲目は前半が「マイスタージンガー」、後半が「仮面舞踏会」でした。

 「マイスタージンガー」は一回通した後、後から返していき、結果的に練習番号Eから後をやりました。もともとはこの曲にあまり力を入れるつもりではなかったのですが、スコアを見れば見るほど各パートがしっかりと書き込まれているし、楽劇の前奏曲らしい芝居っ気も欲しい…とだんだん欲が出てきてしまいます。特に100小節からは三連符の連続を切らないこと、練習番号Gからは木管に出る杓子定規な動機と弦に出る情熱的な動機の表情の違いを表現すること、139、141、143の各小節の Vn に出る sf 付きの tr の強調、149小節からの木管の十六分音符を興奮した表情で演奏してほしいこと、練習番号Jは指定どおり p から始めること、練習番号Mからの sehr gewichtig = molto pesante の指示を生かす結果としてテンポが落ちること、201小節から204小節にかけてテンポを取り戻すことなどを伝えました。

 「仮面舞踏会」は私が振るのは始めてでしたが、「マイスタージンガー」より対位法的でない分演奏しやすいようで、音も出ていたしあまり違和感なく演奏できました。「ここはつかまえよう!」ともくろんでいた第2曲「ノクターン」の頻繁な転調もフォローできていたし、次回からは曲の内容に沿った表現に踏み込んでいけそうで、今回の曲目の中では一番早く形になると思います。
 今回の練習で行った具体的な指示は、第1曲「ワルツ」の練習番号F(=4)からの Tp と Hn の掛け合いによる鐘のような効果の表現、第3曲「マズルカ」の中間部、練習番号E(=5)からの 2Vn, Va の後打ちを少し柔らかくすること、第4曲「ロマンス」の練習番号D(=4)からF(=6)までの間で主旋律を持っているパートの確認、練習番号H(=8)からの poco acceler. の確認などでした。

 来週は「田園」。特に前半(第一、第二楽章)を重点的にやりたいので、トランペットさんには来週の出番は8時過ぎになることを伝えました。

| 定演指揮者奮戦記! | 22:31 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2月9日の練習日誌
 先週の土曜日(2月9日)、ひさしぶりに東京サロンオーケストラの練習に参加しました。この日の練習は「田園」。参加者があまり多くなかったのは残念でしたが、前半は第一楽章、後半は第五楽章をやりました。

 第一楽章の練習内容は
- 61・63小節の1Vn. の四分音符を八分音符に変更
- 第二主題は(分散和音でなく)67〜74小節にVc. に出る旋律であることの確認
- 練習番号Bからは f なのに対して100〜103小節は ff
- 練習番号DからのVn. のボウイング
- 練習番号Dからの長い cresc. の目安(8小節ないし4小節ごとに一段階ずつ上げる)
- 422〜425小節の表情(決然と)
- 428小節からの三連符のかみ合わせ 等

 第五楽章の練習内容は
- 71小節で cresc. した1Vn. は72小節で一度 p に落として再度 cresc. (テーマが2Vn. に移るので)
- 78〜79小節のダッシュのついた音符の長さ・表情の確認
- 237〜244小節の弦は cresc. のある241小節以外はノン・ヴィブラート⇒「野の祈り」 等

 この他にもいくつかありましたが、指揮者・オケともにまだまだですなぁ…特に第五楽章は私の方が少々準備不足で、練習が終わってからスコアを読み間違えていたところを発見したりしたので、次回改めてしっかりやります。
また「田園」は楽器の使い方にムラがあり、Tp, Tbn, Timp. は使われる楽章が限られているので、今後これらのパートについては事前に出番のある/なしをご連絡しておかないといけませんね。
| 定演指揮者奮戦記! | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
野の祈り
 このところブログの更新が滞っています。本業の経理屋さんの方が忙しくなってしまい、なかなか手が回りません。時間がない、ということでもないのですが、「忙しいというのは『心』(りっしんべん)が『亡』びること」と言われるとおり、目先のこと以外に注意を向けられなくなってしまうのですね。ブログのみならずスコアを読んだり表現について考えたりするのも敬遠気味。
 そんな中、昼食を兼ねて音楽を聴きながら散歩する昼休みの一時間は貴重です。特に「田園」は家にある何種類かの演奏を改めて聞きなおしていて、最近はブルーノ・ワルター/コロンビア響盤のよさを再発見しました。おそらく私が生まれる前から「決定盤」の誉れ高かったであろうこの録音については、もうあちこちで語りつくされている観があります。中には「薄いオーケストラの音を録音のバランスで補っている」という指摘もあり、演奏についても「自分ならそうはやらないなぁ」という点がいくつかありますが、全体として私の持っている「田園」のイメージにとても近い演奏だと感じます。おっと、この手の話は長くなりそうなので、いずれまた。

 ところでこうして連日「田園」を聞いているうちに、第五楽章の最後、237小節以後が夕べの祈りの音楽のように思えてきました。嵐の後の神への感謝の歌が静まり、今日一日の無事を感謝して羊飼いたちが捧げる野の祈り。241小節からは弦と木管による素朴な交唱も聞こえてきます。今回はこの部分をそういうイメージで作ってみたいと考えています。237小節からの弦は神経質でない pp で、241小節の cresc. も慎ましく(ここをぐぅっと盛り上げておいて242小節を subito p に落とすやり方もありますが、今回はそれはしない)、テヌートで音をよくつなげて、お祈りの文句と次の文句の間(ま)を大切に、243小節のくさび点(ダッシュ)は(テヌートではなく)音を分けるように、でも跳ねないで…夕べの野の祈りのイメージがだんだんと具体的な音に結晶していく、この過程がとても楽しい。オーケストラにうまく伝えられるよう、その方法も考えないと。
| 定演指揮者奮戦記! | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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