第1回から毎年参加している弦楽合奏団「アンサンブル・ゴンベェ」の第7回定期演奏会「弦楽合奏の調べと葡萄酒の宴」が今年も11月24日(月・祝振替)に行われ、参加しました。その名のとおり定期演奏会とその後のワインパーティーがセットになっているユニークな演奏会です。
アンサンブル・ゴンベェ 第7回定期演奏会「弦楽合奏の調べと葡萄酒の宴」
日時:2014年11月24日(月・祝振替) 15:00開演
場所:江東区総合区民センター レクホール(東京都江東区)
曲目:弦楽オーケストラのための「イギリス組曲」(パリー)
合奏協奏曲 Op.6-11(ヘンデル)
弦楽のためのセレナーデ(ドヴォルザーク)
アンコールとして
愛の挨拶(エルガー)
独奏(ヘンデル):山岸万紀・富田琴子(Vn)、中澤京子(Vc)
客演指揮:佐藤 迪
※ パリーの「イギリス組曲」とドヴォルザークの弦楽セレナーデは指揮あり、ヘンデルとアンコールは指揮なしでの演奏でした。
C.H.パリー(1848-1918)という英国の作曲家は、名前だけは以前から聞いていましたが作品を演奏するのは今回初めて。英国では19世紀後半から20世紀にかけてホルストやエルガー、ディーリアス等を始めとする多くの作曲家が弦楽合奏曲を手掛けていて、この曲もそうした作品群の中の一つです。前奏曲−メヌエットのスタイルで−サラバンド−カプリース−パストラール−エア−フローリックという7曲から成り、全体に親しみやすい曲想の作品ですが、音の動かし方にちょっと独特で予測しにくいところがあり、そこがまた面白いところでもありましょう(聞く側にとっては・・・)。
ヘンデルの協奏曲はヴァイオリン2本とチェロ1本を独奏群とし、緩−急−緩−急の4楽章形式を取る合奏協奏曲のスタイルで書かれた曲で、第二楽章はちょっと「メサイア」の最初の合唱「And the glory of the Lord shall be revealed かくて主の栄光は現れ」を思わせる曲想を持っています。しかしこうしたバロックの曲を、あたかもロマン派以降の作品に対するのと同様に、印刷された譜面を正確に弾くだけだと、特に古楽の演奏様式が普及してきた今日ではあまり面白くないのですね。基本的に生き生きとしたしなやかさが求められますし、表情の変化や装飾のあるなしなど、いろいろ仕掛けていけばさらに面白い演奏になるのですが。
ドヴォルザークの弦楽セレナーデはこの団体が
第1回の演奏会で取り上げた曲で、この演奏会について本ブログに書いた記事を見てみると「完成度を競うよりも「一生懸命練習しましたので、どうか皆さんも楽しみながら聞いてください」という雰囲気の団体であり演奏会であったと思いました。」なんて失礼な(!)ことを書いております(汗)。今回はそのリベンジで、私自身も6年前より格段に演奏しやすかったし、勿論アンサンブル全体も向上していました。ただ自分も含めて、必死さというかハングリーさというか、は逆にちょっと減ってるかも知れないと感じました。これはあまりよろしくありませんね・・・。
終演後は例年どおり赤坂クーポールさんのケータリングでワインパーティー。今回は時節柄赤ワインはボージョレ・ヌーヴォーでした。白はスペインのワイン。その他ビール、ウィスキー、焼酎がありました。私はいつものように車で行ったのでもっぱらウーロン茶。しかしおいしい料理でお腹いっぱいになりました。へへへ。
さて、これの翌週はいわき交響楽団の定期演奏会のエキストラで、12月にも本番が3つあります。これから年末に向けて忙しくなります。